『サマーウォーズ』のヒットをはじめ国内外で高い評価を受けるアニメ監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』。宮崎あおい、大沢たかおが声優をつとめることが決まっていたが、それに続く声優陣が発表された。
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今回、明らかになったのは、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子。
菅原が演じるのは、主人公に農作業の手ほどきをする村の長老的な存在。自身も山梨県で農業に従事している菅原は「日本の農業は、戦後50年である意味で死んでしまったんだ。俺が子どもの頃から知っている農業は、人間がその日その日食べるものを得るために、お金にほとんど縁もなく、ただ土を良くすることに励み、美味で身体にも良い力のある作物を作っていた。ところが戦後、アメリカナイズされたのか、いつの間にか機械や化学肥料、農薬を使うようになってしまった。農業というものはもっと単純で本当は楽しいものなんだ」と力説。「(農業は)風や水や空気に囲まれてこつこつ作っていくものなんだということを、おおかみこどもたちが、今の若い日本人に気づかせてくれるといいね」と作品への思いを語った。
一方、主人公と親しくなる村の母親を演じるのは麻生。今月7日に女児を出産し私生活でも母となった麻生は「台本の段階でステキなお話だし面白かったので、完成して画が動くと、いつものようにものすごく感動するんだろうなと予想しています。仕上がりが楽しみでしょうがないです」と期待を寄せた。
さらに音楽については、高木正勝が担当することが明らかに。高木は、Newsweek日本版の「世界が尊敬する日本人100人」の1人に選ばれる実力派。主題歌「かあさんの唄」は、細田監督が作詞、高木が作曲した楽曲で、高木とアン・サリーが歌を担当する。
また、本作が8月29日よりフランスでも公開されることが決定。パリでワールドプレミアも行われるほか、同じくパリで「細田守アートワーク展」(6月26日〜7月21日)も開催されるなど、作品への注目が高まっている。
『おおかみこどもの雨と雪』は、おおかみおとことの間に2人の子どもを授かった主人公・花が、おおかみおとこ亡き後、田舎の村に移り住み子どもと共に成長していく様子を描き出す。7月21日より全国東宝系にて公開される。
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