国際テロを未然に防ぐために組織された「日本版CIA」ともいわれる警視庁公安部外事課、通称“外事警察”の活躍を描いた『外事警察 その男に騙されるな』。この映画が6月2日に公開となり、丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶に渡部篤郎、真木よう子、尾野真千子、堀切園健太郎監督が登壇した。
・『外事警察 その男に騙されるな』初日舞台挨拶、その他の写真
同作は2009年11月から12月にかけ、NHKで全6話にわたって放送された『外事警察』の映画化作品。ドラマでも演出を担当した堀切園監督は、「外事警察は警察の方でもご存じない方もいるような存在。外事1課、2課、3課とあり、ドラマと映画では外事4課という架空の部署が舞台になっています」とコメント。
物語を作る上では元外事警察の方への取材を頼りにしたそうで、「その方への取材は密室で行うなど、すごい緊張感があった。僕らは取材の段階から、自分たちがスパイ映画の登場人物になったような感じでした」と、通常の映画とは異なるスリリングな舞台裏を振り返った。
主演の渡部はこの映画のキャンペーンを1人でこなしてきたそうで、両隣に立つ尾野と真木がキャンペーンに参加できず申し訳なさそうするなか、「慣れないバラエティも1人で」とだめ押し、「来週も大阪に1人でキャンペーンに行ってきます」と続けて笑いを誘った。
本作の見どころの1つが、劇中で火花が散るようなバトルを演じた尾野と真木の演技。司会から共演の感想を聞かれた尾野は「すごい素敵な方だなと思いました」と回答。これに対し真木の答えは「関西のおっさんみたいな感じ」。その言い得て妙な形容に、観客は拍手喝采で大笑い。盛り上がりぶりに尾野は「いやいやいや、いらないです。その拍手は!」と照れながら制止していた。
また、6月2日が明智光秀が織田信長を裏切り自害させた「本能寺の変」が起こった日であることから「裏切りの日」とされていることにちなみ、登壇者4人に「一番裏切りそうだと思う人は?」という質問が。これには本人も含め、全員一致で渡部を指名。理由について堀切園監督や真木が「役柄の印象」をあげるなか、尾野は「普段からそうですから。いい方なんですけど、突然、無茶ぶりをして来たり」とコメント。逆に「この人は騙されやすいのでは?」という質問には、本人を除く全員が尾野と回答。理由について真木は「あまり言いたくはないですけど、純粋なんですよ。嘘ついて『来て』といったら、すぐに来てくれそう」と話していた。
さらにこの日は、本作が秋に韓国で公開されることが発表された。感想を聞かれた渡部は「KARAに会います。僕は」とつぶやき笑いを誘っていた。
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