黒沢清監督、「カーペンター監督の悲痛なメッセージにいつも号泣する」
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「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022」3週間限定開催
『ハロウィン』『遊星からの物体X』のジョン・カーペンター監督作品を特集する「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022」が、2022年1月7日から27日の3週間限定で開催される。このたび、カーペンター監督を愛する黒沢清監督からコメントが寄せられた。
・永遠のヒーロー『ニューヨーク 1997』のスネークが4Kで蘇る!
黒澤監督は、カーペンター作品の重要性と映画の未来について、次のように語っている。
「彼の映画のラストシーンで、追い詰められたアウトローは襲いくる権力に対していつも起死回生の一泡を吹かせる。本来ならスカッとするはずが、何故か思わず涙してしまう理由はそこにあった。映画の娯楽性はいまや完全にアウトローであり、評価や大ヒットに対して一泡吹かせるための起死回生の一撃なのだ。“娯楽映画よ永遠なれ”というカーペンターの悲痛なメッセージがそこから聞こえてくる。私はいつも号泣する。それに応える映画の作り手が世界にもっともっといていい。いるはずだ」
トークイベントの開催も続々決定!
そんな黒沢監督は、公開初日のヒューマントラストシネマ有楽町での『ニューヨーク 1997』上映に際し、トークゲストとして登壇する。映画評論家・柳下毅一郎と共に、唯一無二の存在であるジョン・カーペンターについて、さらには81年の劇場公開から40 年ぶりにリバイバル上映される『ニューヨーク 1997』について存分に語りあう。
さらに、黒沢監督の登壇を皮切りに3夜連続トークイベントも実現。
2日目の1月8日には アップリンク吉祥寺で、「レトロスペクティブ 2022」のVHS風オリジナルビジュアルを手掛けたデザイナー・大島依提亜と「ジョン・カーペンター読本」の編集に携わった映画評論家で爆音上映 boid主宰の樋口泰人が、カルト的な人気を誇るSFスリラー『ゼイリブ』について語りあう。
イベント最終日の1月9日は、新宿武蔵野館にてお笑いコンビ・ジャガモンドの斉藤正伸と年間300本もの映画を見るピン芸人あんこが登場。映画情報を配信するYouTube番組『シネマンション』のレギュラーとして活躍する2人が、今回は隠れた名作ホラー『ザ・フォッグ』について独自の視点で語りあう。
大晦日の一挙上映も実施!
22年1月7日からの上映スタートに先駆け、21年を締めくくるイベントの開催が決定。
12月31日、ヒューマントラストシネマ渋谷で、「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022」での上映作品『ニューヨーク 1997』『ザ・フォッグ』『ゼイリブ』4Kレストア版が一挙上映される。
当日限定でスペシャルな音響体験のできる同軸スピーカーを採用した音響システムodessa(オデッサ)を導入したシアターで上映されるほか、同日に3作品を1つの劇場で楽しめるという意味でも貴重な機会になる(オールナイト上映ではなく昼から夕方にかけて各作1回ずつ上映。連続鑑賞できるが、3本セット上映ではなく、各作品毎に1,300円での上映)。
「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022」は、2022年1月7日から27日の3週間限定で開催される。
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