連続殺人犯を追って消えた父と、父を探す娘…現代社会の辺境に生き、漂流する家族を描く

#さがす#伊東蒼#佐藤二朗#森田望智#清水尋也#片山慎三#阪本順治#サスペンス

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(C)2022『さがす』製作委員会
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佐藤二朗主演『さがす』場面写真15点公開

片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作、佐藤二朗主演『さがす』が2022年1月21日に公開される。このたび、場面写真が一挙に公開された。

このたび公開された写真は、消えた父・原田智を演じる佐藤が、感情を必死に押し殺している姿や、そんな父を探す娘・原田楓を演じた伊東蒼の悲哀を漂わせつつも奥底に秘めた思いを感じさせる強い眼差しが印象的なカット、連続殺人犯・山内照巳を演じる清水尋也が日本刀を携えただならぬ狂気あふれ出る姿、抱きかかえられ連れていかれる自殺志願者・ムクドリを演じる森田望智のどこか達観したような表情を切り取ったものなど、キャラクターの特異な一面をうかがわせる数々となっている。

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・その他の場面写真一挙15点はコチラ!

日本社会の病理現象に鋭く迫る、怪物映画の予感

本作品をひとあし早く鑑賞した著名人から、賞賛のコメントが届いている。

映画監督のアミール・ナデリは、「もしもあなたが自分のことをフィルム・ノワールや心理・社会派スリラー、サイコパスなキャラクターのファンだと思っているなら、是非この映画の複雑でダークな世界に足を踏み入れてください。 あなたの中にある境界線や忍耐レベルを試されるとともに、忘れることのできない映画体験ができるでしょう」と紹介する。

映画監督のキム・ジウンは、日本映画界に恐ろしい新鋭が現れたと片山監督を賞賛。「恐ろしく、そして驚くべき映画だ。 どこに向かうのか予測できないストーリーテリングも驚異的だが、 締め付けられるように張り詰めた緊張感で殺人犯を追いつつ、 いつの間にか人間の深淵と罪の意識に向き合わせる演出に、観客は腰を抜かすだろう。 ジャンル的快楽とともに日本社会の病理現象に鋭く迫る、巨匠・黒沢清監督を思わせる」とコメント。

映画監督のコ・フンは、ミステリー、スリラー、ドラマをジャンル横断的に飛び越える演出に舌を巻く。「俳優たちのエネルギッシュな演技とリアルな撮影、演出が、その没入感をさらに倍加させている。類いまれに綿密に紡がれた映画のプロットが、ジャンル的な快感と映画的な楽しさを与えてくれる。それに加えて、単純なジャンル的な面白さだけでなく、死と人間に対する深い洞察が感じられることが尚素晴らしい。 スリラーというジャンルを通して、社会から疎外された人間を大胆かつリアスティックに描き出す片山慎三監督の演出力に魅了されるだろう」と片山監督の今後にも注目する。

映画監督の石川慶は、役者に注目。「佐藤二朗は言わずもがな、伊東蒼が、清水尋也が、森田望智が素晴らしくいい。役者がいいということはその後ろにすぐれた演出があるわけだが、役者にとってはものすごく試される現場だったんだろうなと思った」と感想を述べた。

映画監督の大森立嗣は、骨太の人間ドラマだと思ったらサスペンスフルなエンターテイメント作品だったとその意外性に着目。「エグくて、ハードで、うまくて、こんな日本映画が出てきて頼もしいと思うと同時に嫉妬もしました。片山監督がこのテンションでメジャー作品を撮ることを楽しみにしています!」と期待を寄せた。

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映画監督の阪本順治は、「『さがす』は、辺境に生き、漂流する家族を描いた傑作」と評価。返り血を覚悟し、現代社会への違背を堂々と描いた片山監督にエールを送る。

映画監督の山下敦弘は、本作品を見て今の世の中は積極的に生きることが難しいとの考察を加えた。さらに、「人を殺してまでも生きていかなければいけないという“生”への執着。登場人物たちのその後が幸せであることを願わずにはいられなかった」と現実に引き寄せて感想を述べた。

映画監督の田恵輔は、台風の目になりそうな怪物映画と絶賛。「センスお化け片山監督と天才天使、伊東蒼。 最高級の闇鍋がここに完成! 深みある佐藤二朗の出汁スープで、謎の幸福感を味わおう」と推薦の言葉を述べた。

指名手配中の連続殺人犯は…!? 現代社会に問うサスペンスドラマ

大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、 智は煙のように姿を消す。ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父を探し始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこにあったのは、日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真だった──。

『さがす』は、2022年1月21日に公開される。