第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督が映画化した『桐島、部活やめるってよ』。この作品の完成披露試写会が6月25日に新宿バルト9で行われ、キャストの神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、鈴木伸之、太賀と吉田監督が登壇した。
この日、登壇前にコケてしまった神木は「これが、みなさんにこの映画を見てもらう一番最初です。興奮しすぎて、ちらっと見た方はいるかと思いますが、さっきコケたんですよ。そのくらい、今日、みんなが思いを込めて作った自信作をみなさんにお届けできることを、すごく楽しみにしていたので本当に嬉しいです」と挨拶。
橋本は「今日は満員ということで、みんな嬉しい気持ちでいっぱいです。この映画を見て、より一層舞台挨拶も含めて楽しんで帰っていただけたらなと思います」と語った。
また、作品タイトルの『桐島、部活やめるってよ』に絡め、登壇者それぞれが映画のヒットを祈願し、公開初日まで好きなものをやめることを宣言する願掛け催しも行われた。
前野の答えはメガネ。「メガネなしで2ヵ月生活して、公開のときにまたメガネをかけてこの映画を見ようと思っています」とコメント。東出の答えは「苦手意識」で「モデルから役者になったことで、あらゆる苦手意識を捨てて取り組んでいく」と宣言。食べることがすごく好きだという鈴木は「スイカ」と語り、山本は「大好きな深夜アニメをリアルタイムで見るのをやめます」と話し、パンが大好きだという大後は「桐島のヒットを願って『大後、パンの食べ過ぎやめるってよ』にしたいと思います」と宣言した。
そうしたなか、神木は「汗っかきなので、これがないと今年の夏もきついかなと思うんですけど、『神木、冷房つけるのやめるってよ』にしたいと思います」と直球のコメント。「ヒット祈願というのもありますが、エコにも繋がるので、みなさんもぜひ、冷房を28度の設定にして、今年の夏も一緒に乗り切りましょう」と続け、会場からは大きな拍手が沸き起こっていた。
一方の橋本は「私もたくさん考えたんですけど、結局『橋本、やめることないってよ』にしたいと思います」と変化球を投じた。その代わりに「死ぬほど宣伝を頑張る」そうで、「全国各地飛び回ります。たくさんの方にこの映画を知ってもらうために何でもしたいと思います」と誓っていた。
また、この日は、特別ゲストとしてサッカー選手の槙野智章と吉田麻也も登場。山本の大ファンだという吉田は「僕はブログとかで書いちゃってるんですよね、山本さんのことを。いい加減うざいと思われてると思うんで、金輪際ブログで山本さん好きをアピールするのやめます」と照れながら宣言。だが、当の山本は吉田の応援は全然迷惑でないようで「すごい嬉しいです。ブログで応援してもらったらもっと嬉しいです」と話していた。
『桐島、部活やめるってよ』は8月11日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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