KAT−TUNの亀梨和也と奇才・三木聡監督の異色の顔合わせで贈るサスペンスコメディ『俺俺』に、内田有紀と加瀬亮が出演していることが発表された。
同作は星野智幸の小説を映画化したもので、主人公(亀梨和也)がなりゆきでオレオレ詐欺をはたらいたことから、どんどん“俺”が増殖。やがて“俺”同士の削除が始まるという奇想天外な物語。
内田が演じるのは主人公に奇妙な仕事の依頼をするミステリアスなヒロイン。一方、加瀬は、主人公がつとめる家電量販店のイヤミな上司役。七三ならぬ九一に分けた髪型で強烈な印象を残す。
『亀は意外と速く泳ぐ』(05年)、『インスタント沼』(09年)など脱力系の異色作で人気を博す三木監督。内田は「以前より参加させていただきたかった三木組。お話をいただいたときはとても嬉しかったです」と出演を喜び、「私の演じる役は不思議な女性の役なので、なるべく現実味があるような、ないような、ということを意識。つかみどころのない不思議なキャラクターになったと思います」と役柄について語った。また主演の亀梨については「バランスの取れた方、プロですね。周りに気を配って引っ張ってくれていました」と高く評価した。
一方、『インスタント沼』でも監督と組んだ加瀬は「前作の現場体験がとても楽しかったので、再び出演依頼をいただいてすごく嬉しかった。(今回の)脚本もユーモアと毒のある奇妙な世界で、その世界が今日の現実とも妙にリンクしていて引き込まれました」と映画の世界観を紹介。亀梨との共演については「初めてだったのですが、何でもできる人。複雑な段取りのシーンが多かったんですけど、楽しくやらせてもらいました」と語った。
また亀梨も2人との共演についてコメントを寄せ、内田については「ドラマ『神の雫』に次いで2回目の共演ですが、相変わらずナチュラルな方。思っていることを言ってくれるので、一緒に仕事していく過程でコミュニケーションが取りやすかった」と話し、加瀬については「寡黙な方かと思っていたら、意外といろいろなことを話してくれました」と感想を漏らしていた。
撮影はすでに6月19日にクランクアップしており、編集作業を経て2013年に公開される予定。
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