7月14日に日本で封切られ大ヒット上映中の『ヘルタースケルター』が、翌15日に現在開催中の第14 回台北国際映画祭で特別招待作品としてアジアプレミア上映され、蜷川実花監督が舞台挨拶と上映後のティーチインに臨んだ。
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本作は、映画完成前に海外配給権を売るプリセールの段階で、邦画としては異例のアジア各国で争奪戦を繰り広げられた注目作。現在、8月24日に公開となる台湾をはじめ、9月20日公開の香港、さらに韓国での公開も決定している。
台湾の配給元によれば、蜷川監督のデビュー作『さくらん』は台湾で興行的に大ヒット。フォトグラファーとしてもたくさんのファンを抱えており、大規模な写真展が昨年開かれるなど、その知名度は高い。そうしたこともあって、この日の会場は500席が満席。チケットは発売開始後わずか30分で完売になるなど大盛況だ。
壇上で、沢尻エリカを主演に起用した理由を問われた蜷川監督は「整形してまで美貌を手に入れた女性の話なので圧倒的に可愛くて、みなが好きな顔でなくてはならないので」とまずは外見をポイントの1つとして挙げると、続けて「演技力もあり、濡れ場やハードな露出もある役なので、そういうことができる気合いの入った女優魂のある人と考えると彼女しかいなかった。スキャンダルは日本でも彼女について回るが、彼女じゃないと見ることができなかった景色もあると思うので、彼女にやってもらいたいと思った」と回答。
また、沢尻を演出するにあたって特別にしたことはあるかという質問には、「クランクイン前にかなり話し合った。また、前日に電話で『この次のシーンはこういう風に撮ろうと思うがどう思う?』などと話すようにしていた」と、沢尻との間で翌日の撮影の方向性を決めていたことを明かしていた。
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