22年はアメコミ映画の勢い回復なるか? コロナ禍の影響で大幅減の興収に復活のきざし

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
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22年は10本が公開予定!

近年アメリカ映画界を席巻してきたアメコミヒーロー映画。20年はコロナ禍で公開延期が相次ぎ、公開されたのはDC映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のみ。21年は6本が公開された。

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2年ぶりのマーベル映画で最初に公開された『ブラック・ウィドウ』は興収1億8370万ドル。18年~19年にかけて公開されたマーベル映画7本のうち、最も興収が低かったのが『アントマン&ワスプ』の2億1660万ドル。これに届かなかった。続く『シャン・チー テン・リングスの伝説』は2億2450万ドルで『アントマン&ワスプ』を上回ったが、『エターナルズ』は1億6450万ドルで下回った。

ソニーピクチャーズの『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は2億1250万ドルで前作の2億1330万ドルとほぼ同じ。DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は5580万ドルで16年『スーサイド・スクワッド』の3億2510万ドルから大きく落ち込んだ。

そして12月17日から公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が絶好調だ。初日3日間で興行収入2億6000万ドルをあげ、歴代2位のオープニング興行成績となった。2週目の週末、26日時点の総興収は4億7040万ドル。アメコミヒーロー映画にようやく勢いがついてきた。

22年は10本が公開予定だ。(公開日は全て全米)

●マーベル映画
『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』5月6日公開
『マイティ・ソー:ラブ・アンド・サンダー』(原題)7月8日公開
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』(原題)11月11日公開

●DC映画
『THE BATMAN ザ・バットマン』3月4日公開
アニメ『DCリーグ・オブ・スーパーペッツ』(原題)5月20日公開
『ブラック・アダム』(原題)7月29日公開
『ザ・フラッシュ』(原題)11月4日公開
『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』(原題)12月16日公開

●ソニーピクチャーズ
『モービウス』1月28日公開
アニメ『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース パート1』(原題)10月7日公開

21年は1本しか公開されなかったDC映画が、22年は5本と増える点に注目したい。(文:相良智弘/フリーライター)