幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられながらも、明治維新後には不殺(ころさず)の誓いを立て、流浪人として各地を放浪している伝説の剣客・緋村剣心を主人公にしたアクション時代劇『るろうに剣心』。この映画の舞台挨拶が8月14日に大阪の御堂会館で行われ、キャストの佐藤健、武井咲、青木崇高と大友啓史監督が登壇した。
シリーズ累計5700万部を突破する人気コミックを映画化した本作。原作のファンだったという佐藤は「(主演を)自分がやることになった時点で、間違いなく今までと同じじゃいけないくらいハードルが高かった。自分が剣心をやるなんてありえないし、やるんだったら原作ファンの方にも納得していただけるものを、自分も納得できるものをやらなければいけないと思っていたので、特別な作品になるんだろうという思いがありました。実際、現場で、これは間違いなく代表作になるんだろうなという実感がわいてきた」と感慨深げ。
また、アクションについて青木が「戦う相手が元格闘家(須藤元気)だったので、相当気合も入りました。やっていくなかでアドレナリンが出てくるんですよ」と話すと、佐藤も「去年の夏の京都では異常なくらい現場自体がアドレナリンみたいになってて、『あぁ、もう出てる、出てる』みたいな」と続け、アドレナリンが放出しまくっていた撮影現場の状況を伺わせた。
話は撮影中のオフにも及び、青木は「休みの日は、みんな揃わなかったけど焼き肉に行ったり、大文字に行ったり、お昼からお酒を飲んだり」と明かし、佐藤も「すごく満喫しました。香川(照之)さんとかと銀閣寺をバックに写真を撮ったり」と振り返った。
最後の挨拶では「この映画は本当に突き抜けています」と青木。武井も「とにかく格好いい作品になっています。やっと完成して、みんなに見てもらえるのを待っていたのでぜひ楽しんでください」と自信をのぞかせると、大友監督も「健くんが代表作と言ってましたが、武井さん、青木さんにとってもターニングポイントになる作品だと思う。去年の夏、地獄のような京都の暑さのなか、4ヵ月かけて作りました。スタッフの熱意もふくめてみなさんに受け取ってもらいたい」とアピール。佐藤は来場してくれたことに感謝しつつ「言葉はいらないと思っていて、見ていただければわかると思います」と強い自信をにじませていた。
『るろうに剣心』は8月22、23、24日より先行公開され、25日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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