1・29公開『誰かの花』奥田裕介監督に中野量太監督らから絶賛コメント続々!
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オリジナル脚本が描く“現代の悲劇と救い”に注目
横浜ジャック&ベティ30周年企画映画『誰かの花』が、1月29日から、全国で公開される。この度、同作の公開に先立ち、中野量太監督、小路紘史監督、藤元明緒監督から絶賛コメントが到着した。
『誰かの花』は横浜のミニシアタージャック&ベティ30周年に向けて企画・製作された。
監督に起用されたのは、長編映画2作目となる新鋭・奥田裕介。彼のオリジナル脚本が描く“現代の悲劇と救い”に注目が続々と集まっている。
前作『世界を変えなかった不確かな罪』(17年)はコアな映画ファンを中心に高い評価を受けており、本作品では横浜出身の監督ならではの視点で、そこに住まう人と心を真摯に捉え丁寧に描いている。
団地のベランダから落ちた植木鉢をめぐる偽りと真実
鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義とそんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。
しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。
団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。
父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が……。
一転して父への疑いを募らせていく孝秋。「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。
それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの“答え”とは……。
この作品を一足先に鑑賞した映画監督の中野量太は「たった一言の台詞で、映画の中にグッと引き込まれることがある。たった一つの仕草で、映画の中がパッと豊かになることがある。映画のマジックみたいなものだ。だからこそ難しく、そんな映画には滅多に出会えない。と思っていたら、『誰かの花』の登場人物たちの些細な言動に、僕は何度も心を揺り動かされた。やられた。静かに大胆に愛を持って人間を描き切ろうとする奥田監督の仕業だ」と本作品を絶賛。
同じく映画監督の小路紘史も「主演のカトウシンスケさんは僕の初長編映画『ケンとカズ』でご一緒しました。『誰かの花』でのカトウさんの孝秋というキャラクターは他のどの作品でも見る事のない、力強く揺るぎないけどとても繊細な“眼差し”でした。そんなカトウさんの眼差しを引き出した奥田裕介監督の手腕に激しく嫉妬です。 10年経っても全く色あせないであろうこの『誰かの花』は必ず今、映画館で見るべき映画です」とコメント。
映画作家の藤元明緒は「奥田監督は物語の面白さと引き換えに、映画に宿る人々を断罪するような事は決してしない。その作家としての勇気と優しさに満ちあふれた贈り物が、どうかあなたの心に届きますように」とエールを送った。
横浜ジャック&ベティ30周年企画映画『誰かの花』は1月29日から、全国で順次公開される。
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