日本で初めて暦作りに挑戦した実在の人物・安井算哲(後の渋川春海)と彼を支えた人々のドラマを描き、累計150万部を突破した冲方丁(うぶかた・とう)のベストセラーを映画化した『天地明察』。この映画の完成披露舞台挨拶が8月30日に丸の内ピカデリーで行われ、岡田准一、宮崎あおい、中井貴一、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、渡辺大、滝田洋二郎監督、原作の冲方が登壇した。
まずは1人ひとりが挨拶。滝田監督は「2年前に原作に出会いまして、すぐに映画化を熱望しました」と話し、算哲を演じた岡田は、実在の人物を演じることでプレッシャーを感じたと明かすと、「自分としては30歳の転機と考えながら真剣に取り組んで、去年の暑い夏を過ごした作品であります」とコメント。
算哲の妻・えんを演じた宮崎は「私は2週間ちょっとの参加でしたが、本当に温かい現場。監督をはじめみなさんが、映画を作ることが大好きでしょうがないといった感じで、そういう人たちが集まった現場に参加することができ、とても幸せな時間でした」と話した。
そうしたなか、挨拶の順番が最後になった水戸光圀役の中井は「いつの間にか自分が1番最後に挨拶をする年になってしまい、なんて後輩たちが素敵な挨拶をするんだろうって思っていました」と何だかいい話っぽい切り出し。だが、次に出た言葉は「最初に『助さんも格さんも出てきません』って言おうと思った自分が情けない」という『水戸黄門』オチで、観客を笑わせていた。
その後、暦作りに命をかけた算哲にちなみ、司会からは「最近、命をかけたこと、真剣勝負したことは?」という質問が。これに滝田監督は「普段から命をかけていないし、真剣勝負とは無縁な生活を送っていますから、まったく思いつきません」とキッパリ。続けて「僕は映画を撮ることしかないので、普段はダラーとしていますけど、映画を撮るときだけはシャキっと真剣勝負をしています」と語った。
岡田は去年の夏の暑かった撮影現場を振り返り、「冷房が効かなくなって50度くらいになったときに、中井貴一さんは着物をたくさん着ているのに『汗をかくと邪魔になるから』と水を摂らなかった」と証言。そんな中井のプロ根性に、場内からは大きな拍手が寄せられた。
一方、宮崎は「お芝居をしているときは、今までの経験であったり、自分に今表現できるものを出さなければいけないので、命を削りながらやっていると感じる」とまじめに語った後、なぜかボードゲームに話が飛び、「ボードゲームが好きで、家族で旅行に行くときはいつも持って行くんですけど、負けるとすごく悔しいので一生懸命やります」と、ボードゲームでも真剣勝負をしていると話していた。
『天地明察』は9月15日より全国公開となる。
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