高倉健主演『あなたへ』がモントリオール映画祭でエキュメニカル審査員賞特別賞受賞

高倉健(左)とモントリオール世界映画祭最高責任者セルジュ・ロジーク(右)
高倉健(左)とモントリオール世界映画祭最高責任者セルジュ・ロジーク(右)
高倉健(左)とモントリオール世界映画祭最高責任者セルジュ・ロジーク(右)
『あなたへ』
(C) 2012「あなたへ」製作委員会

第36回モントリオール世界映画祭の授賞式が、最終日の9月3日に行われ、ワールドコンペティション部門に出品されていた高倉健主演の『あなたへ』が、エキュメニカル審査員賞特別賞を受賞した。

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同賞は、人間性の内面を豊かに描いた作品に与えられる賞で、映画祭に参加していた市川南エグゼクティブプロデューサーは「多くを語らずとも相手のことを思いやるという日本的な感情を表現したこの作品が国際的に評価されたことは大変光栄です」と語った。

高倉も映画祭に出席しており、授賞式前には映画祭最高責任者セルジュ・ロジークと共にレッドカーペットを歩いた。『鉄道員(ぽっぽや)』(99年)で日本人俳優初の最優秀男優賞を受賞し、「モントリオールに13年前の御礼がしたい」と話していた高倉は、「ロジーク氏に御礼が言えて良かった」と満足した様子だった。

『あなたへ』は8月25日に公開され、公開後9日間で82万人を動員する好スタートを切っている。同映画祭で行われた公式上映でも「人の心の内面の描き方が素晴らしい」「日本的な余白を残した表現が美しい映画」と海外プレスからの好評を博しており、さらなるヒットが期待される。

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