藤原季節、長尾卓磨が兄弟役を演じる『中村屋酒店の兄弟』がシネクイントにて3月4日よりレイトショー先行公開、3月18日より全国順次公開される。今回、キャスト・監督から劇場公開が決定した喜びのコメントが到着した。
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「田辺弁慶セレクション2020」で4日間ほぼ連日満席となった話題作
数年前家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文(長尾)の元へ帰ってくる。年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、その時を受け入れ過ごしていく和馬。相手を思うほど、和馬、弘文は少しずつずれていったお互いの距離を感じていた。和馬の抱える秘密を知る弘文、それを知る和馬。お互いが前に進むためとった選択には、純粋に相手を思う辛さと難しさがあった。そして、2人は朝を迎える。
本作は、俳優としても活動している白磯大知監督が、役者業の傍ら独学で脚本を書き始めて初監督した作品。徐々に数を減らしている、現代の町の酒屋にスポットを当て、兄弟を通じ家族の距離を描いたヒューマンドラマだ。昨年11月21日〜11月24日には「田辺弁慶セレクション2020」で上映され、4日間ほぼ連日満席となり大盛況。トークゲストには、白磯監督と所縁のある若葉竜也、村上虹郎、磯村勇斗らが登壇し話題になった。
また、国内映画祭では第13回田辺・弁慶映画祭(TBSラジオ賞)をはじめ、第30回東京学生映画祭(グランプリ)、第11回下北沢映画祭(観客賞)、門真国際映画祭2019(最優秀J:COM賞)など数々の賞を受賞し反響を呼んでいる。
今回公開されたコメントで、藤原は「監督の白磯大知は映画『中村屋酒店の兄弟』を撮り終えてから、ロケ地の中村屋酒店さんの閉店を追ったドキュメンタリーを撮った。中村屋酒店が無くなったとしても、決して無くならない“何か“を撮りたかったんだと思う」と白磯監督の思いを語り、「ここまで尽力してくださった皆様に感謝しかありません。僕は長尾卓磨さんと兄弟を演じましたが、今では白磯大知を含めて三兄弟だと思ってます。ウチの末っ子の大切な作品、よろしくお願いします」と劇場公開につながった喜びを噛み締めた。
また、長尾は、「実際、撮影で使わせていただいた中村屋酒店は撮影後閉店し更地になりました。今またこうして上映の機会をいただき、その佇まい、店の匂いがたちのぼってくることを、そして多くの皆様にご覧いただける機会をとてもうれしく思います」とコメント。
白磯監督も、「今とは違うあの頃の感覚、あの頃のスタッフ、キャスト、映画という残り続けるものの良さを噛み締めながら、多くの方々に届くことを祈っております」と、それぞれ本作品や、ロケ地となった中村屋酒店への思いを語った。
『中村屋酒店の兄弟』は、シネクイントにて3月4日よりレイトショー先行公開、3月18日より全国順次公開される。
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