初共演の麻生久美子と大泉洋がW主演で臨んだ『グッモーエビアン!』の完成披露試写会が9月5日にスペースFS汐留で行われ、麻生と大泉、そして期待の若手女優・三吉彩花と山本透監督が登壇、舞台挨拶を行った。
同作は、元パンクロッカーで自由奔放な母(麻生)と生真面目な娘(三吉)、そして、父親ではないけれどずっと母子と一緒に暮らしてきた破天荒な自由人(大泉)の一風変わった“家族”の姿を描いた、笑って泣けるハートウォーミングムービー。
妊娠中に同作を撮影し今年5月7日に女児を出産した麻生は、この日が出産後の初お目見え。すっかり元のスレンダー体型に戻り膝上のミニワンピで登場した彼女は、「妊娠中に撮影したのはこの作品しかないので、特別な作品になりました」と感慨深げ。
ただ、つわりをこらえての撮影だったため「ライブシーンの撮影で具合が悪くなっちゃって、練習だともっと上手くできたのにと後悔したこともありました」と苦笑い。麻生の妊娠を知らなかった大泉は「本当に具合が悪そうで、かわいそうだった」と言いつつも、「こんな大事な日に風邪引きやがってと思ったもんです」とニヤリ。「鈍感な男なもので全然気づかなかった」と続け、場内を沸かせていた。
この日は、そんな大泉のパクリ疑惑も浮上。三吉が「休憩中に私がした話を(大泉が)本番で話し始めて。(後で)監督に(笑いをこらえていたので)肩が揺れていたよって言われちゃって」と暴露すると、大泉は、撮影中に監督から、2人をアドリブで笑わせるよう無茶ぶりされていたからだと言い訳していた。
その後の囲み取材では、麻生が4ヵ月の娘を連れて来ていたことが判明。大泉は「抱っこさせてもらったんですけど、ずっと『パパだよ』って言ってました」と記者たちを笑わせた。また、名付け親にも名乗り出たものの却下されたことも告白。「“洋”子でいいんじゃないですか?って言ったんですけど」と寂しげだった。
映画については「私たちが演じた家族は変わった家族に見えるかもしれませんが、家族にはいろいろな形があっていいと思います。みなさんに気に入っていただき、何かしら考えてもらえれば」と麻生。
大泉は「自然と涙がこぼれてくる作品」と言ってから「三吉彩花が素晴らしいです」と新星をプッシュ。三吉は「プレッシャーを感じました」と言いつつも「いろいろな家族の方に共感していただけると思います。温かい気持ちになっていただければ」とアピール。監督は「優しい映画を作りたいと思っていました。1人でも多くの人にこの思いが届けばいいなと思います」と語りかけていた。
『グッモーエビアン!』は12月15日よりテアトル新宿ほかにて全国公開される。
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