1・21公開『コーダ あいのうた』バリアフリー字幕版も上映決定
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アカデミー賞最有力作! サンダンス映画祭史上最高額落札も話題に
本年度賞レースの台風の目として主要部門を席巻し、アカデミー賞前哨戦として名高い第79回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、助演男優賞にノミネートされたほか、サンダンス映画祭では観客賞をはじめ、史上最多の4冠に輝き、配給権の争奪戦が勃発。映画祭史上最高額の約26億円で落札されたことも大きなニュースになった感動作『コーダ あいのうた』が1月21日から、全国で公開される。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ『ロック&キー』で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、見る者を魅了する。
共演は『シング・ストリート 未来へのうた』(16年)で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。
そしてルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』(86年)のオスカー女優マーリー・マトリンや、同作でゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされたトロイ・コッツァーなど、全員が実際に耳の聞こえない俳優たち。ここまでキャスティングにこだわった監督は、『タルーラ~彼女たちの事情~』のシアン・ヘダーだ。
この度、同作をより多くが鑑賞できるように、特別に制作された「バリアフリー字幕版」が全国の劇場で一斉上映されることが決定した。
父娘の“強力手話タッグ”を描いた本編映像
併せて、ろう者の父親役トロイ・コッツァーと、聴者である彼の娘・ルビーを演じたエミリア・ジョーンズが手話で強力タッグを結成し、理不尽な権力に堂々と2人で立ち向かっていく映像が公開された。
通常、洋画の翻訳字幕は、日本語訳のセリフのみがスクリーンに表示されるが、「バリアフリー字幕版」では、耳が聞こえない、また聞こえづらい人も安心して映画を楽しめるよう、例えば、誰が喋っているのか分かるように、セリフと同時に話者名も文字表記、さらに音楽や効果音などの作品中、重要な意味を持つ音の情報を、可能な限り文字で表記されるなど、様々な工夫がされているのが特徴だ。
映像は、漁師であるルビーの父親が、漁業組合から理不尽な仕打ちを受けることを知り、怒り心頭に「もうウンザリだ」「漁を続けるために戦う」自身の手話と、娘のルビーの“通訳”で強力手話タッグを繰り広げ、どんな相手でも一歩も退くことなく、堂々と立ち向かっていくシーンが切り取られている。
「真実味のある物語を作りたかったので、(耳の聞こえる)スターを起用することは最初から考えていなかった」とへダー監督が断言するように、更なる多様性が求められている世界のエンターテイメント界に、また新たな道筋を開くような圧巻の作品となっている。ちなみにコーダ(CODA)とは、「Children of Deaf Adults(=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意)」だが、また、音楽用語としては、「楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まり」の意もある。
なお、同作は2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール! 』のハリウッド版リメイクでもある。抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする……熱く美しい瞬間を共に生きる、爽快な感動作だ。
『コーダ あいのうた』は1月21日から、全国で公開される。
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