『ジョーカー』のイメージ覆すホアキン・フェニックス主演『カモン カモン』
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『ライトハウス』のA24がモノクロでこんどは心のふれあいを美しく描く
『ジョーカー』の怪演が記憶に新しいホアキン・フェニックスが主演し、鮮やかな色彩美で恐怖を描いた『ミッドサマー』やモノクロで描いた活劇ホラー『ライトハウス』で知られるA24製作の映画『C’MON C’MON』が、邦題を『カモン カモン』として、4月より全国公開されることがわかった。それにあわせて、日本版ビジュアルも公開された。
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公開された日本版ビジュアルは3点。これについて、メガホンを取ったマイク・ミルズ監督は次のように説明する。
「ストーリーの大きさを伝えるために3枚用意した。クランクアップの日に、自由にふざけあって撮影したんだ。長い時間を一緒に過ごしたから、俳優同士としても、友だち同士としてもとても親密になった2人の関係性がとてもよく表現されている」
冒頭に掲げた、主人公・ジョニー(フェニックス)と9歳の甥・ジェシー(ウッディ・ノーマン)の心が近づいていく瞬間のビジュアルには、「君の話を聞かせて」と語りかける言葉が添えられている。
また、子どもらしく跳びはねているジェシーを見つめるジョニーの複雑な心境が伝わる「大人も子どももどっちもどっち」、大人も子どもも「大丈夫じゃなくても、大丈夫」 というメッセージが込められたビジュアルからも、2人の関係性が垣間見える。
グラフィックデザイナー出身のミルズ監督は「日本版ポスターも最高だね! ワンダフル! 何枚か送ってほしいよ!」とコメントをしている。
未来への希望を託すヒューマンドラマ
本作品は、NYでシングルライフを送るジョニーと9歳の甥・ジェシーの心のふれあいを描くヒューマンドラマ。
ジョニーは、子どもたちへのインタビューを仕事とするラジオジャーナリスト。LAに住む妹から頼まれ、ジェシーの面倒を数日間みることに。突然始まった共同生活は戸惑いの連続で、ぶつかりながらも歩み寄ろうとする2人の想定外の日々は、やがて愛おしさに変わる。
監督のミルズは、脚本も担当。『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』など、身近にいる大切な人をテーマに描き続けるミルズは、本作品を、自身の子どもをお風呂にいれている時に着想を得たと語る。
21年のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞において、インディペンデント映画トップ10に選ばれた他、タイム誌やヴァニティ・フェア誌の有力誌がこぞって年間TOP10映画に選出、オバマ元米大統 領が選ぶベストムービーにも選ばれるなど、オスカーノミネートへも期待が高まっている。
劇中には、ホアキン・フェニックス自らが聞き手となり、アメリカ各地の子どもたちへインタビューした映像も散りばめられている。
「君を幸せにするものは?」「未来に希望を持ってる?」といった問いに、自分の言葉で語る子どもたちの映像の数々から、本作品が未来に託すラブレターだとわかる。
”物語”へ導くための手段としての美しいモノクロームの撮影を手掛けたのは、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞ノミネートを果たしたロビー・ライアン。サウンドトラックは、アメリカを代表するロックバンド「ザ・ナショナル」のメンバー、アーロン・デスナーとブライス・デスナーが担当する。
『カモン カモン』は、4月より全国公開される。
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