イーストウッドは人情味溢れる楽しい人、キャストが語る名監督の素顔とは？

#クライ・マッチョ #クリント・イーストウッド #ナタリア・トラヴェン 2022.01.16

クリント・イーストウッド監督デビュー50周年記念作品『クライ・マッチョ』が1月14日より公開。ムビコレでは、出演者であるナタリア・トラヴェンのインタビューを掲載中だ。

当時のメキシコを忠実に再現したセットが演技の助けに「すべてのものに親しみを感じるわ」

ロデオ界の元スター・マイクと少年ラフォが、旅を通じて生きる上で必要な「強さ」を見出す様を描く本作。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合い、まさに彼の集大成にして新境地と言える。数多くのイーストウッド作品でセットデコレーターを担当し、今回美術を担当したロン・リースがマイクの自宅や酒場など、1970年代後半のメキシコを忠実に再現。セットや衣装にもこだわった作品だ。

今回ナタリアが演じたのは、気さくで温かい未亡人・マルタ。自身もメキシコシティ出身であるナタリアは、マルタという役について「メキシコ人らしさを全て持ち合わせている女性」だと語る。「マルタのことが好きよ。彼女は自立した強い女性だから、この役柄にワクワクしたわ。彼女にはロマンチックな部分もあり、孫たちの面倒もみている。マルタは複雑な役だけど、私はそういった役が大好きなの」。

本作は、イーストウッドの40作目となる記念すべき作品でもある。彼の人柄についてナタリアは、「とても人情味のある人だわ」と話す。思いやりがあり、冗談もたくさん言う「楽しい人」であるというイーストウッド。「彼と一緒だと、リラックスしていられたわ。そんな監督と働けるということは、本当にすばらしいことよ」と、イーストウッドとの仕事を改めて振り返った。

当時のメキシコを忠実に再現した本格的なセットも話題。セットについては、「自分のまわりの空間が、演じる役の行動を教えてくれるの。ここに来るだけで、自然とマルタになることができる。彼女が掃除や料理などをしている姿が見えるわ。自分の家にもあるようなものが、ここにはたくさんある。私は北の地域ではなくメキシコシティ出身だけど、マルタの冷蔵庫は祖母のものに似ているなど、すべてのものに親しみを感じるわ。トルティーヤも祖母が教えてくれた方法で作るのよ。私の本当の祖母が教えてくれたトルティーヤの作り方でね。キャンディーすらもすべて、とてもメキシコっぽいわ」とナタリア。懐かしさを感じるセットは、マルタという役を演じる上で大いに役立ったようだ。ナタリア・トラヴェンのインタビュー全文はこちらから！