娘の寺島しのぶが今月11日に第一子を出産したばかりの女優・富司純子が出演作『人生、いろどり』の初日舞台挨拶に登壇し、「新しい命の誕生は、とても素晴らしいことだと思います」と初孫誕生を喜ぶコメントを発した。
同作は四国一小さい町・徳島県上勝町を舞台に、この町に住む老人たちが“葉っぱビジネス”を成功させた奇跡の実話を映画化した話題作。今月1日より先行公開されている徳島では、県内初登場1位を記録するなど好スタートを切っている。
この日の舞台挨拶には富司のほか、吉行和子、中尾ミエ、藤竜也、平岡祐太、村川絵梨、御法川修監督が登壇。吉行は「私が演じた薫という役は、上勝町の葉っぱから生まれたような女性です。上勝町での撮影は、山を登ったり下りたり、走ったりいろいろと動き回っていましたが、自然の緑がきれいで森林浴をしているような気持でした。とても元気になりました」と挨拶。
手先が器用な花恵を演じた富司は「いろどりを始めたことで自分で収入を得たり、テレビに出るようになったことで、離れて住んでいる孫に尊敬されたり、自分の生きがいを見つけていく役でした。この役を通して、日々輝くことを見つけることが大切だと感じました」と話し、路子役を演じた中尾は「都会でしか自分の夢は叶えられないと思っていたんだけど、本当の幸せは、足元にあったんだと気付く役。この映画のおかげで人生観が変わりました」と語った。
吉行演じる薫の頑固な夫役を演じた藤は「昔ながらの頑固親父で、この役やりたかったんですよ。根が頑固なところは似ていると思います。実際には家のなかで威張ったりなんて、大変なことになるのでできないですから」と笑いを誘うと、唯一実在のモデルがいる役を演じた平岡は「モデルの横石さんは(葉っぱビジネスの)おばあちゃんに対してとても優しい目をしている一方で、夜食事をしながら話しているときは経営者の目と全然違う顔を持っていたのが印象的」と振り返った。
また、気の強い仲買人の裕香役を演じた村川は「上勝町が想像以上に山のなかだったのでびっくりしましたが、すごく自然がきれいな場所でした。実際にエキストラで参加されたおばあちゃんたちは、いつもおしゃべりをしていて、小さなことも楽しんでいて、とても元気なことに感激しました」と話し、御法川監督は「葉っぱビジネスが成功するというお金を儲ける映画ですが、登場人物たちがお金を何に使ったのかということにも注目してほしいです」と語り、映画をアピールした。
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