誰もいない部屋から音が! ドアが勝手に開閉! 実際に起った怪奇現象の数々
『成れの果て』(21年)の好演も記憶に新し女優・萩原みのりが主演を務める、考察型恐怖体験ホラー映画『N号棟』が、2022年ゴールデウィークに公開されることが決定。これに先駆けて本作主演の萩原、監督の後藤庸介からコメントが到着した。
・「出てくる人間クソ野郎」「吐きそう」「思い切り殴りたい」…負の感情誘う萩原みのり主演作が拡大上映決定!
萩原が本作品で演じるのは、死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生の史織。元カレが卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに同行するが、そこはかつて心霊現象で話題になった廃団地だった。
廃団地の住民らは霊魂の存在を信じ、共生していた。興味本位でロケハンに訪れた一行は気味悪がり、早く団地をあとにしようと史織に持ちかける。しかし死への恐怖と闘いながらも、その側面を覗くことによって得られる生の刺激に抗えない史織は、同行した元カレと友人を巻き込みながら廃団地に隠された謎を追っていく……。
本作品で脇を固めるのは、子役時代から数々の作品に出演している実力派・山谷花純、『夏、至るころ』(20年)『衝動』(21年)と主演作が続く倉悠貴、国内外問わず多くの賞を受賞している筒井真理子ほか。
メガホンを取るのは、『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』(20年)の監督であり、『世にも奇妙な物語』を数多く演出およびプロデュースした奇才・後藤庸介。本作品では何度も見て確かめたくなる考察型恐怖体験ホラーという新ジャンルを開拓する。
誰もが敵で、誰もが味方のとにかく異常な世界
今回、主演の萩原、後藤監督がコメントを寄せた。
萩原は本作品について「死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした」と解説する。
さらに撮影に関し「N号棟というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした」と振り返る。
後藤監督は「かつて某団地で実際に起きた事件の真相を、僕なりに解釈して映像化した作品です。窓が突然開き、テレビが勝手について、天井や壁から激しい音が鳴る…団地中で続発する不可解なラップ現象を起こしたのは、一体“誰”なのか?」と語る。
主演の萩原に対しては「ご本人も“記憶がない”と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした。その顔は、今まで全く見たことのない、恐ろしいものでした」とその熱演を称える。
『N号棟』は22年ゴールデウィークより全国ロードショー。
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