草刈民代と役所広司が『Shall we ダンス?』(96年)以来、16年ぶりに共演をはたしたことも話題の『終の信託』。この映画の完成披露会見が9月19日に有楽町朝日ホールで行われ、草刈と役所のほか、キャストの大沢たかおと周防正行監督が登壇した。
同作は尊厳死の問題や、知られざる検事室での聴取の模様を軸にした、現役弁護士・朔立木(さく・たつき)による同名小説を映画化したもの。呼吸器内科のエリート医師・折井(草刈)が、重度のぜん息を患い入退院を繰り返していた江木(役所)に、最期のときは延命治療をせず早く楽にしてほしいと頼まれ、それを実行に移したことから、検察官・塚原(大沢)による厳しい追及を受けるというもの。
劇映画への出演は16年ぶりとなる草刈は「最初に(原作)小説を読んだときは、こんなに切ない人がいるのだろうかと思い、気持ちが動かされた。この役をできるのかなと不安になりましたけど、やると決めたら全力投球で最後までできる限りのことをしました」と挨拶。役所は「台本をいただいたときから、こんな映画見たことないと、とても新鮮な感動を覚えました」と話した。
劇中には、草刈と浅野忠信による濃厚なラブシーンも登場する。そのことに関して司会から「大丈夫でしたか?」と尋ねられた周防監督は「大丈夫の意味が、妻を裸にして撮っていいのかという意味だったら、そんなこと監督って考えないんですよね。できた作品がいいか悪いかしかないんで、この映画にとって必要なシーンだからシナリオにも書かれているわけですから」と回答。草刈も、「ご主人の前で生々しい女性を演じることに抵抗は?」と質問され、「私もないんです(笑)」と答えた。
とはいえ、夫婦であることが全然関係ないわけではないようで、周防監督は「不機嫌だとか、いろいろなことがわかってしまうので、それは困りますよね」と笑わすと、不機嫌だとわかった場合に指示が変わるかという質問には「指示する内容は一緒でも、攻め方は違ってきますよね(笑)」と答えていた。
一方、検事室で草刈との修羅場を演じた大沢は、そんな周防監督と草刈との関係について「お2人の間が微妙に緊迫する瞬間があるんです。そうしたときはどうしていいのかわからないので、見て見ぬふりをして、ちょっとお茶を飲みに行ったりして、余計な気を使っていました」と明かし、会場を沸かせていた。
『終の信託』は10月27日より全国東宝系にて公開となる。
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