「ああ、もうだめだ、大変なことになる 」と思った
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって、ジェームズ・ボンド役を卒業したダニエル・クレイグが、シリーズ23作目『007/スカイフォール』(12年)の監督決定までの裏話を披露した。
・ダニエル・クレイグ語る「サム・メンデス監督とボンドを組み合わせるには、タイミングもちょうどいいと思った」
クレイグはヒュー・ジャックマンのクリスマス・パーティでサム・メンデス監督に再会したのがきっかけだったと明かした。
「私は確かに少し酔っていた。サムがそばに来たが、私は彼に何年も会っていなかったんだ。『ロード・トゥ・パーディション』(02年)以来だった。座って飲みながら話しているうちに」「こんなことを言うべきではないかもしれないが、次のボンド映画の監督をやりたくないか?と言った。彼は目を細めながら僕を見て『イエス』と言った。私は『しまった』と思った。監督に仕事を依頼する前に話をしなければならない人がいるのはわかっている。私の責務じゃない。でも私は酔っ払っていたんだ」
翌朝、クレイグはプロデューサーのバーバラ・ブロッコリに電話をして、前夜の出来事を説明し、謝罪した。「バーバラに電話をかけながら、”ああ、もうだめだ、大変なことになる “と思った。『昨夜、サム・メンデスに監督の仕事を依頼したと思います』と言った」
彼女の反応は、「素晴らしい。最高ね(Amazing, great)」だったという。
メンデス監督は『スカイフォール』に続いて『007 スペクター』(15年)でも監督を務め、『スカイフォール』はアカデミー賞5部門にノミネートされて音響編集賞、歌曲賞を受賞、英国アカデミー賞では作品賞を受賞。『スペクター』はアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞で歌曲賞を受賞した。
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