デンマーク・アカデミー賞で最多15部門ノミネートを果たし、4冠に輝いた話題作『ライダーズ・オブ・ジャスティス』が1月21日より公開。ムビコレでは、アナス・トマス・イェンセン監督のインタビューを掲載中だ。
・『ライダーズ・オブ・ジャスティス』アナス・トマス・イェンセン監督 インタビュー
マッツの映画作りへの取り組み方を絶賛「これは本当に珍しいことだと思います」
列車事故で妻を失った軍人と、事故は仕組まれたものだと主張する数学者たちが偶然に導かれて出会い、それぞれの正義へと立ち向かう姿が描かれている本作品。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」をはじめ、海外メディアでも高く評価されているが、多くのファンを惹きつけているのは、“北欧の至宝”と称され、ハリウッドでの活躍も目覚ましい主演のマッツ・ミケルセン。コメディあり、アクションありの本作で、復讐に燃える軍人マークスを熱演している。
本作品で5度目のタッグとなるマッツとイェンセン監督。「彼が出演していない映画を監督したことがない」と語るイェンセン監督は、今回も脚本の段階からすでにマッツをキャスティングしようと考えていたという。
実際にオファーしたところ、マッツは「家族を扱っている物語であるところ」を気に入り、出演に繋がった。「というのも、僕にもマッツにも娘がいますし、大きな問題と向き合うときに家族との繋がりをしっかりと持ち続けることの難しさを2人とも経験したことがありましたからね。そういう心情には通じるものを感じてくれていたのではないかなと」と話すイェンセン監督。さらに、「彼はアクションパートを演じるのが大好きなので、そういった部分も気に入ってもらえて、非常にうれしかった」と話してくれた。
すでに25年もの付き合いがあるイェンセン監督から見て、マッツの俳優としての魅力は「チームプレーを重視できるところ」だという。「みんなでいい作品を作るための努力を惜しまないので、共演者やスタッフが上手くいっていないときにはいつも助けてくれます。それによって、自分のキャラクターが一歩後ろに下がることがあったとしても、彼は他人を助ける道を選ぶでしょうね。これは本当に珍しいことだと思います」と、マッツの映画作りへの取り組みについて賞賛した。
さらに、マッツの「能力の高さ」についても絶賛。「元ダンサーということもありますが、セリフ回しも素晴らしいし、何と言ってもあの顔立ちですから(笑)。生まれながらにして役者になるべき人だと言えるんじゃないでしょうか。彼は世界最高峰の役者の1人だと僕は思っています」。
俳優としてのマッツに尊敬の念を抱くイェンセン監督だが、人としての魅力を聞かれると「好奇心があり、負けず嫌い」という意外な一面を教えてくれた。「ただ、彼の負けず嫌いは、子どもっぽいなと思うくらいで、たとえば『あの箱をジャンプして乗り越えるのは絶対に無理だよ』と言うと、すぐに走り出して乗り越えようとするほど(笑)。どんなことも勝たなければ気が済まないんでしょうね」。
そんなマッツについて、「50代になっても変わらないのはとても素敵だなと思います」と話してくれたイェンセン監督。インタビューではほかにも、本作品のストーリーについてもたっぷりと語られている。アナス・トマス・イェンセン監督のインタビュー全文はこちらから。
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