ブラッド・ピット、政府の麻薬撲滅政策を「茶番」と厳しく批判

ブラッド・ピット
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まもなく正式に結婚する予定となっているパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと6人の子どもたちに囲まれ、ハリウッドきっての良き父親であり、様々な慈善活動にも積極的に取り組んでいるイメージのあるブラッド・ピット。そんな彼がエグゼクティブプロデューサーをつとめたドキュメンタリー作品『The House I Live In(原題)』のプロモーションにおいて、自身がドラッグを使用していた過去や現在のアメリカにおいての現状などを赤裸々に語った。

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ドキュメンタリー『なぜアメリカは戦うのか』のユージン・ジャレキが監督した本作は、アメリカ政府が1972年のリチャード・ニクソン大統領の時代から取り組んでいる麻薬撲滅政策を様々な角度から取り上げている。

ブラピ自身の体験については、有名になったばかりの若い頃にうつ状態になり、マリファナを使用していたことを既に認めているが、「僕がドラッグを使っていた日々はずっと以前のことになるけど、確かなこととしては、アメリカのどの都市にいても、どの州にいても、ドラッグが欲しいと思ったらいつでも手に入れられるだろうね。そして、どんなものでも24時間もあれば探すことができると思うよ」と麻薬などのドラッグが簡単に手に入ってしまう現状についても言及。

さらに「麻薬撲滅戦争という名の“茶番”を私たちは今でも続けており、40年以上もの間に1兆ドル(約80兆円)もの予算を使っているんだよ。その間も多くの人たちが命を落としているというのに。この問題について話すことは、完全に勝利するまで永遠のタブーとされているんだよ。信じられないくらいの失敗だというのにね」と話し、政府の対応にも警鐘を鳴らしている。

自分が体験したからこそ、それに苦しむ多くの人々を救い、この現状をなんとかしたいという思いが感じられる。映画を通じて、現状を明らかにすることで少しずつでもこの状況が改善されることを願いたい。(文:Masami Shimura/London)

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