桂歌丸師匠、初体験となるアニメのアフレコは「いやいや承諾いたしました」
滝沢馬琴による「南総里見八犬伝」を直木賞作家の桜庭一樹が新解釈して生まれた「伏 贋作・里見八犬伝」。この原作小説をもとにしたアニメ映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』の舞台挨拶付き試写会が10月16日にテアトル新宿で行われ、寿美菜子、宮野真守、桂歌丸、劇団ひとり、Chara(主題歌)、桜庭一樹(原作)、宮地昌幸監督が登壇した。
本作は、祖父の死をきっかけに山を下り、江戸の町にやってきた猟銃使いの少女・浜路と、犬と人の血を引き、人に化けて暮らす「伏(ふせ)」の1人で、犬の面をつけた白い髪の青年・信乃とが織りなすストーリー。
浜路の声を担当した寿は、司会から「ボーイッシュな感じの役でしたが」と聞かれると、「ボーイッシュに見えるんですけど、初めにPVを録らせていただいたときに、監督から『もっと可愛い女の子でいいんですよ』というアドバイスをいただいたので、それから本編収録まで、可愛さを出せるように意識して役作りをしました」とコメント。
信乃の声を担当した宮野は、ピンクの着物に赤いパンツというスタイルで江戸の町を飛び跳ねるシーンについて尋ねられると「そこが気になりますか? 赤パンツについて僕は語ればいんですか?」と問い返し、会場を沸かせた。
一方、落語家の桂歌丸師匠は、アニメのアフレコも映画の舞台挨拶もこれが初体験。滝沢馬琴の声を演じているが、「出演してくれと言われて、正直、自信がありませんので断りました。1人で喋ることはできますけれど、周りの方々に合わせて、まして画に合わせて喋るなんて到底できませんから」と経緯を説明。続けて「そしたら監督さんから、そばにつきっきりでご指導しますからと言われて、大きな声で言えませんが、いやいや承諾いたしました」と明かし、会場を沸かせていた。
また、冗談と女が大好きな中年オヤジの世四郎の声を演じた劇団ひとりは「世四郎という役が酒好きで女好きだというので、自分なりにキャラクターを作って現場に行って、『あのよー』みたいな感じでやってみたら、監督からは『もっと普通にやってもらえますか』と言われ、結構、恥ずかしい思いをしました(笑)」と告白。顔を赤らめていた。
『伏 鉄砲娘の捕物帳』は10月20日よりテアトル新宿ほかにて全国公開となる。
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