【週末シネマ】アクションスターたちが徹頭徹尾、ファンサービスにつとめた決定版!

『エクスペンダブルズ2』
(C) 2012 Barney's Christmas, Inc.
『エクスペンダブルズ2』
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『エクスペンダブルズ2』
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『エクスペンダブルズ2』
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『エクスペンダブルズ2』
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『エクスペンダブルズ2』

近所の映画館の外壁に、『エクスペンダブルズ2』と『アベンジャーズ』のポスターが貼られていて目を引いた。アメコミから実写化され、さまざまな特殊能力を持ったヒーローたちが集結し、地球存亡を懸けて戦う『アベンジャーズ』。対する『エクスペンダブルズ2』は、レジェンドたるアクションスターたちが、もはやキャラクターを超え、己ら自身として暴れまわる。

[動画]『エクスペンダブルズ2』予告編

シルヴェスター・スタローン兄貴を筆頭に、前作から続投となるジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズに、アーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリス。

そして新たに『ハンガー・ゲーム』で顔を広めた若手リアム・ヘムズワース(『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースの弟)に、最高齢参戦で久々の復帰にファンが狂気乱舞の一匹狼、チャック・ノリス。おいしい敵役をもらったジャン=クロード・ヴァン・ダム、その右腕スコット・アドキンスと、名前を挙げただけで紙幅が尽きてしまう勢いで、アクションスターたちが登場。

傭兵たちそれぞれにナイフ、大型銃器、マーシャル・アーツといった得意分野をはっきりとフィーチャーしていた前作。それらを継承してはいるものの、今作では有無を言わさぬ銃撃戦が圧倒的な量を占める。スタローンが、『コン・エアー』『トゥームレイダー』のサイモン・ウェストにメガホンを託したことで、作風の変化も予想されたが、とにかく火薬、血の飛び散り具合がハンパない。加えてセリフ。前作でもシュワちゃんと政治を掛けるなどの遊びはあったが、キャラクターがキャラクターとして話すシャレた会話が多かった。

それが今作ではレジェンドたちに、潔いほどに自身のイメージをそのまま演じさせる。シュワちゃんの決めゼリフ(正しくはターミネーターの、だが)「I’ll be back.」を1度ならず言わせ、チャック・ノリスの役名を彼の出演作『暗黒殺人指令』から取り、アメリカで流行している彼をネタにしたジョークをその口から吐かせ、修士号を持つラングレンの役にも修士号を持たせる。ひたすらに本作の根幹が「ファンサービス」にあることを徹頭徹尾貫く。

顔見せではなく、シュワちゃんとウィリスがアクション参加するものファン垂涎もので、スタローンとの夢のスリーショットガン乱射が実現。そして続くスタローンとヴァン・ダムの肉弾戦! ここまで銃撃戦で攻めてきた最後に熱い肉弾戦を用意する心憎さに、まんまと乗せられる。

さて、レジェンドたち集結がウリの本作だが、それを引き継ぐスターたちの活躍にも注目だ。大きな声では言えないが、個人的に最も燃えたのは、ステイサムとスコット・アドキンス(11月には実質的にはヴァン・ダムではなく彼が主役の『ユニバーサル・ソルジャー:殺戮の黙示録』が公開)の一騎打ちだった。

と、気づけば物語について何も説明していないわけだが……。一応、チーム“エクスペンダブルズ”たちが立ち上がる動機づけに“復讐”なんかもあったりするものの、何はともあれ、彼ら=本作。本編でウィリスが言う通り、これは“祭り”なのだ!(文:望月ふみ/ライター)

『エクスペンダブルズ2』は10月20日より全国公開される。

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