豊臣秀吉が唯一、攻略できなかった城、忍城(おしじょう)をめぐる戦いを描いた歴史大作『のぼうの城』が10月23日に第25回東京国際映画祭で上映され、キャストの野村萬斎、榮倉奈々、上地雄輔、芦田愛菜とW監督をつとめた犬童一心監督、樋口真嗣監督が登壇し、舞台挨拶を行った。
・[動画]野村萬斎と上地雄輔が国際映画祭ならではの外国語によるスピーチ対決
合戦や水攻めなど迫力ある映像が見どころの本作。榮倉は「北海道の東京ドーム20個分の土地にオープンセットを建てて撮影したのですが、映画の大きさを実感した」と、そのスケールに驚いたことを告白。どうやら上地も同じ話をしようと思っていたらしく、隣でくやしがると、榮倉は「お先に」と笑顔で応じていた。
続いて、コメント内容の変更を余儀なくされた上地は、犬童監督と樋口監督の仲の良さに言及。ゲイだと思ったと打ち明けると、隣の樋口監督は苦笑いしながら首を横に振って否定していた。
この日は東京国際映画祭を意識し、上地と野村が外国語でのスピーチを披露。上地は着物の袖をおもむろにたくし上げ、右腕のカンニングペーパーを見ながらフランス語で「エッフェル塔、凱旋門、『のぼうの城』、映画、楽しんでください」と挨拶。
一方、野村が流ちょうな英語で語り始めると、客席からは「ホゥ〜」と感心した様子の歓声が。次に「上地さんの言っていること、分かりましたか?」と観客に問いかけると、客席からは「ノー」の声。野村は我が意を得たりといった様子でうなずき「彼はユニークな男ですが、演じた石田三成はクールな男。私はクールな男ですが、私の演じた“のぼう様”はユニークな男です」と、お互い、自分の性格と役柄とが反対であることをアピールしていた。
2人のスピーチについて、芦田は「野村さんです。本当の外人さんみたいですごく格好良かった」と、野村に軍配。榮倉は上地に「ユニークで賞」をあげてぬか喜びさせてから、クルリと野村に向き直り「やっぱり“ついて行きたいで賞”」と、やはり野村に軍配を上げていた。
本作は映画化実現までに8年の時間を要していて、野村は「お話をいただいたのが7年前で、30代でした。映画が撮影されたのが40代前半で、公開されるのが40代後半」と長きにわたって関わり続けたことを振り返り、「まさしく寝かせておいた、豊潤な香り沸き立つ作品になっていると思います」とアピール。「生き生きとしたキャラクターと壮大なスケールで、日本が久々に世界に誇る映画だと思います」と胸を張った。
また犬童監督は「萬斎さんの演技にはいつも驚きました」と主演を称え、「水攻めのシーンは、巨大な装置を北海道の大平原に作ったのですが、いざ試すときに見くびっていて、みんな水でビショビショに」と撮影秘話を披露。樋口監督は「この上映は、数少ないフィルムでの上映。貴重な体験になるのでは」と話していた。
『のぼうの城』は11月2日より全国拡大公開される。
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