日本推理サスペンス大賞を受賞した高村薫の同名デビュー小説を映画化した『黄金を抱いて翔べ』。この作品の初日舞台挨拶が11月3日に丸の内ピカデリーで行われ、妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督が登壇した。
妻夫木は「初日からこんなに集まってくれて本当に嬉しく思います。見終わった後ですが、いかがでしたか?」と尋ね、客席からは大きな拍手が。浅野は「(完成した映画を)僕自身、楽しんで見ることができたので、見終わったみなさんが笑顔で迎えてくれたことが嬉しい」と喜びのコメント。
一方、「6人のなかで唯一普通の男」と司会から紹介された桐谷は、「普通の男の役」という説明に爆笑した客席に向かって「なんで笑いが起きたのか全然理解できないんですけど」と切り出すと「いいですよ。みなさんの笑顔が見たくてここに来たんですから」と続け、笑いを誘った。
その後、司会からの質問コーナーに。1番こだわったポイントを聞かれた井筒監督は「全部ですよ。手を抜いたわけではありません! 久しぶりに、こんなスター映画ですから」と話すと、「お酒も飲まずに頑張ったんですよ。浅野さんもお酒を飲まずにね」とコメント。
これに浅野は「そうですね、飲めないんですけど」と苦笑い。続いて監督が「ブッキーもね」と振ると、妻夫木は「あ、何日か飲みました(笑)」と回答。「西田さんもね」という振りには、西田が「いや、私はずいぶん飲みました(笑)」と答えるなど、軽妙なトークが繰り広げられた。
また、自身の出演シーンの注目のポイントを尋ねる質問に、「やっぱ角刈りですかね」(浅野)、「証明写真を撮るボックスの中で着替えていたときのパンツの柄(笑)。あれ、実際にもらって、たまに履いてます」(桐谷)、「ご飯を幸田と2人で食べるところ。食べ方が雑な役なので、撮影前に食べ方の練習をお店でしたら、白い目で見られました」(溝端)、「公園を掃除をしているときの竹ぼうきの位置。意外に難しいんですよ」(西田)と、それぞれがユニークな回答で会場を沸かせた。
そうしたなか、チャンミンは「個人的には途中で○○しちゃうんですけど」と完全なネタバレ発言。「言っちゃうんだ、それ!」と妻夫木から突っ込まれながらも、上映後の舞台挨拶ということで、チャンミンは話を続け「死んだ後のスピード感のある展開は1秒1秒、見逃したくないなと思った。そこに注目して、もう1回見てほしい」とアピールした。
その後、フォトセッションが行われ、約460万円にもなる1kgの金の延べ板をそれぞれが手にし、7人総額3220万円の黄金を抱いた超豪華な舞台挨拶となった。
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