オスカー大本命の呼び声も高い『リンカーン』。そのL.A.プレミアが11月8日にマンズ・チャイニーズ・シアターで行われ、レッドカーペットセレモニーにスティーヴン・スピルバーグ監督をはじめダニエル・デイ=ルイス、トミー・リー・ジョーンズ、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルックらが登場した。
アメリカ史上最も偉大な大統領エイブラハム・リンカーンの最後の数ヵ月を描いた本作は、スピルバーグ監督が構想・製作に12年もの年月を費やした歴史大作。リンカーンを、2度のオスカー受賞に輝くダニエル・デイ=ルイスが演じているのも話題となっている。
この日、スピルバーグ監督は「この映画は、リンカーンの時代と現代を対比させて描くのではなく、今の政治の世界や今の政府を“鏡をかざして見る”タイプの作品で、いかにして民主主義が機能するかについての映画」と自作を説明。
さらに、「第16代大統領は、歴代の大統領のなかでも、間違いなく最も重要なことを成し遂げました。奴隷制度によって引き裂かれた国をひとつにしたのです」と偉人を称え、「今の世界は複雑です。しかし、リンカーンがもし存在していなかったら、世界はもっと混沌としていたでしょう」とも語った。
一方、デイ=ルイスは「すごく不思議な気分だよ。今日この瞬間にこの映画はみんなのものになり、僕たちは傍観者になる。もちろんこの映画をみんなに引き渡すことは重要なことさ。そのために作ったんだから。でも、なんだかちょっと寂しい気もする」と複雑な思いを口にした。
『リンカーン』は2013年4月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開される。
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