若松孝二監督が親友・中上健次の原作を映画化した遺作『千年の愉楽』の公開決定

『千年の愉楽』
『千年の愉楽』
『千年の愉楽』
故・若松孝二監督

先月17日に交通事故により死去した若松孝二監督の遺作『千年の愉楽』が、来年3月9日に公開されることが決定した。

ベルリン映画祭で『キャタピラー』主演の寺島しのぶが女優賞受賞!

同作は、若松監督作『キャタピラー』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した寺島しのぶが主演。佐野史郎、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太、山本太郎らが脇を固める。

原作は中上健次の名作ながらも、その構成の複雑さから映像化は難しいと言われていた同名小説。紀州の路地に生まれ、女たちに圧倒的な愉楽を与えながら命の火を燃やし、死んでいく男たちの姿を、産婆・オリュウノオバの目を通して描いていく。

また、「追悼を越えて」と銘打った旧作近作の特集上映も相次いで行われる。11月23日には『死にたい女』『11.25自決の日』『メイキング』がテアトル新宿で上映され、12月8日には『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』が大阪の第七劇術劇場で上映、同日から名古屋のシネマスコーレで監督の作品特集が組まれるほか、12月9日からは新文芸坐で作品特集が、12月15日からはキネカ大森で『連合赤軍』『キャタピラー』などが上映される。

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『千年の愉楽』作品紹介