現代の“生き辛さ”を動物キャラが吐き捨てる…『オッドタクシー』大ヒット&映画化秘話
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最終回終了後、配信振り返りでブーム到来!
2021年4月より6月までテレビ放送され、『鬼滅の刃』で竈門炭治郎役を演じた花江夏樹が主人公のタクシー運転手・小戸川(おどがわ)を演じて話題を呼んだアニメ『オッドタクシー』。その映画化作品が4月1日より公開される。このたび、本作品に携わるポニーキャニオンのアニメクリエイティブ本部・伊藤裕史と中沢莉奈のインタビューが公開された。
・「え? まだやるの??」花江夏樹が渋〜いタクシー運転手の話題作が映画化
中沢は、本作品のカワイイキャラクターとは裏腹のミステリー作品としての出来映えについて、脚本を読んだときから感じていた。考察でSNSで盛り上がるであろうことも予想していたが、その“沸点”が意外だったという。
「第4話『田中革命』をきっかけに徐々に盛り上がると思っていたのですが、圧倒的に最終回(第13話『どちらまで?』)終了後の反響が大きかったのでビックリしました」
伊藤も第4話から”来る”と予想していたといい、「プロデューサーとしては、今の時代の理想的な当たり方をしたなと。SNSや口コミはもちろん、Amazon Prime Videoでいつでも見ることができる状況だったからこそヒットしたと思っています」と語った。つまり、最終回で盛り上がっても、以前であればDVDやレンタルの発売までに間が開いてしまい、口コミでこれほどまでに急激なピークを迎えることはなかったというのだ。
また、映画化については、伊藤が悩んでいたところにアスミック・エースから打診があり、映画版の需要があると確信したという。
21年12月時点ではシナリオもこれからだったというが、新規カットが入ることを決定、脚本を担当する此元和津也に全幅の信頼を寄せている様子。単純な続編というニュアンスではなく、アニメを見た人はもちろん、見ていない人も楽しめるような“映画化”となっているという。
シナリオの良さに加え関係者それぞれが自然体で取り組んだのが魅力を生んだ
中沢は、『オッドタクシー』の魅力について、「ミステリー作品としての完成度が高く、此元さんの脚本が魅力的なところ」を挙げ、「最終回に向けて、様々な事件が伏線として散りばめられているのが衝撃的でおもしろい」と感想を述べた。
さらに、「現代人に刺さるブラックだけど共感できるリアルなセリフや設定が、よりおもしろさを引き立てている」と分析。
例として第9話の『ヒーローの憂鬱』で、ドブが樺沢に対して言った「自分に対する極端な否定と嫌悪。そういうとこが自己愛強いって言ってるんだ。普通の人はそこまで自分に興味ない」というセリフを挙げ、「すごく納得しました。現代人の生きづらさにも通ずるところがありますけど、見た目が動物の姿なのでマイルドに受けとれるのも魅力」と解説してみせた。
一方の伊藤は、本作品がオリジナル作品ならではの産みの苦しみについて触れた。元々違うテレビ局から話があり、そこからテレビ東京に移った経緯があったなど、完成に何年もかかったという。
「でも実現したのは、シナリオの良さに魅了された人が各社にいたからで。作品を取り巻く人たちや環境も楽しめた」とプロデューサーならではの視点で苦労を明かした。
「スタッフ陣も含めて、 主題歌「ODDTAXI」(スカートとPUNPEE)の曲調のようなテンション感なんです。みなさん、等身大というか素でやられている感じがありますね。木下麦監督と此元さんが絶対にいいものをあげてくれるから、この作品を届けるためにいろいろなことをやっていこう! というフォーメーションができていると思います」
さらに、「メインスタッフの木下監督、此元さんも初アニメ作品だし、P.I.C.S.さんも初アニメ制作だった。作品でもアニメではやらないようなことをカッコよく仕上げてきて、そこが受け入れられた感もあります。アニメだからこうやらなきゃではなく、各セクションのクリエイターさんたちが『俺が頼まれたらこうなんだよね』っていう自然体で作品を表現してもらったところの積み重ねがあったと思います」と、斬新な作品が生まれた背景について分析してみせた。
なぜみんな動物キャラなのか? 衝撃の最終回の行方は?
『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は、シナリオをテレビシリーズと同じ此元和津也が担当。その衝撃の最終回のその後も描かれる。
その此元は、「映画としてまたこの作品に関われることが、とても光栄で幸せです。あの後、小戸川がどうなるかめっちゃ訊かれたので、ひとつ答えを提示させていただきました。(助かるとは言ってない)」と意味深なコメント。
また、声優陣もテレビシリーズと同じく、小戸川を演じる花江のほか、飯田里穂、木村良平、山口勝平といった実力派が脇を固めるのに加え、芸人のミキ、ダイアンも出演する。
花江は、「今までに演じたことがないようなキャラクターで、僕としてもチャレンジでしたが、こんな景色が見られるなんて。皆さんの応援のおかげです」と、テレビシリーズを振り返りつつ、劇場版にも期待を寄せている。
また、本作品で一躍脚光を浴びた新鋭・木下が引き続き監督・キャラクターデザインを務め、「ポケットモンスター」シリーズ、「ここたま」シリーズなどを手掛けるアニメスタジオ・OLM がアニメーション制作を担当する。
『オッドタクシー』 Amazon Prime Videoにて全13話見放題独占配信中。『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は、4月1日より全国公開される。
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