マネキンを使ったシュールなコメディ『オー!マイキー』で知られる石橋義正監督がメガホンを取り、山田孝之が1人3役に挑んだ奇想天外なラブファンタジー『ミロクローゼ』。この映画が11月24日に公開となり、シネクイントで行われた初日舞台挨拶に、主演の山田をはじめ、マイコ、石橋杏奈、原田美枝子、石橋監督が登壇した。
山田は「3年前に撮った本作がやっと公開初日を迎え、大変嬉しく思っています」と挨拶。マイコも「今日という日を心待ちにしておりました。本作はいろいろな角度から楽しむことのできる作品なので、たくさんの人に楽しんでいただけると思います」と語った。
また、石橋(杏)は「3年前に撮影をした本作が、やっと公開初日を迎えすごく嬉しいです」、原田は「私は石橋監督と本作が大好きです。本作をたくさんの人に見ていただけるよう祈っています」とそれぞれ口にし、監督のほか脚本・美術・編集・音楽もつとめた石橋監督は「構想から今日までおよそ8年かかりましたが、公開初日を迎え、感無量です!」と振り返った。
そうしたなか、司会から、山田の実の姉でダンサーの椿かおりが、腰が異常に柔らかい遊女“女萎魅”役で本作に出演していることが明かされると、山田も「そうなんです。撮影中にわかってしまうとスタッフや共演者のみなさんに気を使せてしまうと思い隠していましたが、撮影終了後、監督だけには伝えました。最初に台本を読んだとき、姉の名前が入っていてすごくビックリして、すぐに『ついに共演ですな!』とメールを送りました(笑)」と語った。
本作はニューヨーク・アジア映画祭で山田が日本人初のライジング・スター・アワードを受賞したほか、ファンタジア映画祭でも長編劇映画部門・最優秀監督賞に輝くなど、海外でも高評価を得ている。そのことも絡め、山田は「この作品ができた同じ時代に生きていてよかったと心から思っています。ぜひ、たくさんの人に劇場で見てほしい」と語り、マイコも「見る度に、いろいろな印象を受ける多様な映画。1度ではなく何度でも楽しんでほしい」と話していた。
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