キャサリン妃入院先にニセ電話したDJ、看護師死亡の報に精神的不安定状態に
妊娠が明らかになったイギリスのキャサリン妃の様子を聞き出そうと、入院中のロンドン市内の病院にオーストラリアのラジオ番組のDJがいたずら電話をかけ、一部始終を放送した件は、対応にあたった看護師が自殺するという最悪の結果を迎えてしまった。
キャサリン妃は重いつわりのためにキング・エドワード7世病院入院していたが、オーストラリアのラジオ局「2Day FM」のDJ2人は4日(現地時間)、エリザベス女王とチャールズ皇太子のふりをして同院に電話した。電話をとったジャシンタ・サルダナさんは2人を疑わずにキャサリン妃の担当看護師に取り次ぎ、そこから妃が回復に向かっているという情報がラジオで放送されるに至った。不在の病院の受付係に代わり、たまたま電話をとったサルダナさんだったが、この騒動を苦にしたのか、7日(現地時間)に自宅で遺体で発見され、警察当局は自殺とみている。病院側も英王室もサルダナさんを追及してはいなかった。
キング・エドワード7世病院は8日(現地時間)、2Day FM局の行動について、同局の親会社サザン・クロス・オーステレオに「キング・エドワード7世病院は病人を看護する場であり、あなた方の司会者たちが入院患者の1人のについて情報を得るために嘘をつこうと考え、実際に電話をかけたことは非常に愚かなことだ」「実行したのみならず、通話は録音され、局の経営陣の許可を得て放送されたということは、本当に空恐ろしいことだ」と抗議の書簡を送った。
一方、悪ふざけのつもりが、尊い命を奪う悲劇を引き起こしてしまったDJ2人(メル・グレイグ、マイケル・クリスチャン)について、局側は当面番組には出演させない判断を下した。2人は大きなショックを受け、現在カウンセリングを受けている。この件について会見を行う予定もあるが、現時点では精神状態が非常に不安定なため、日時は未定。
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