尾崎世界観、ジャームッシュ映画のトム・ウェイツみたいに登場
松居大悟監督『ちょっと思い出しただけ』
第34回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞とスペシャルメンションをW受賞した、池松壮亮と伊藤沙莉主演、松居大悟監督のオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が、2月11日に公開される。このたび、主題歌を歌い、自身もミュージシャンとして出演したクリープハイプ尾崎世界観のメイキング写真および場面写真が公開された。
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公開されたのは、尾崎を中心とした場面写真とメイキング写真を含む6枚のスチール写真。
本作品の原点と言える楽曲を生み出した尾崎は、主題歌の提供だけでなく、主人公2人の行く末を見守るキーパーソンであるミュージシャンの男役として映画にも出演。劇中では印象的な髭をたくわえ、特殊メイクを施している。
この特殊メイクにはある理由がある。松居監督が尾崎に役者として出てほしいとオファーした際は「こんなに素晴らしい台本なのに自分が出ることで嘘の世界を作りたくないから、クリープハイプとしては出演できない」と一度は断られたそう。
そこで松居監督が、「ジャームッシュ映画に時々登場するトム・ウェイツ的な感じで出るのはどう?」と提案したところ、「じゃあ髭生やしていい?」という提案があり出演が決定した。
尾崎は、先日行われた東京プレミア上映会での舞台挨拶で、撮影現場を振り返り、「⻑く活動すると慣れていることばかりになるので、初めてのことは楽しかったです。皆さんにイジられながらも、役割を全うできたかなと思います」とコメントしている。
この舞台挨拶では、池松からも、「一緒に同じ本を読んだり、同じ映画を見たり、そんな自分の⻘春と言っても過言ではない人たちと再会をして、⻘春に決着をつけようと思ったんです」とあるように、旧知の中である3人の胸熱3ショットも公開に。
さらに、予告編でも印象的だった、高円寺で照生(池松)と葉(伊藤)が踊るシーンでは、尾崎世界観演じるミュージシャンが”ある曲”を弾き語っているほか、劇中ではミュージシャンの男(尾崎)率いるバンドが何曲か歌っているシーンも登場する。
甘酸っぱい記憶…若者たちの何気ない日常を描く
この作品は、クリープハイプの尾崎がジム・ジャームッシュの『ナイト・ オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲『ナイトオンザプラネット』を受けて、松居監督が初めて書き下ろした。
怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉。この2人を中心に、彼らと関わる登場人物たちとの会話を通じて、7月26日の東京の夜に無数に輝く人生たちの機微を、繊細かつユーモラスに映し出す。
『ちょっと思い出しただけ』は、2月11日に公開される。
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