映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の完成会見が1月8日に新宿のパークハイアット東京で行われ、キャストの阿部寛、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、忽那汐里と、行定勲監督、原作者の井上荒野が登壇した。
同作は、艶(つや)という女性と駆け落ちしたものの、奔放な彼女の不貞に悩まされてきた夫の松生(まつお)が、妻が昏睡状態に陥ったことで、彼女が過去に関係した男たちにそのことを告げにいくところから始まる群像劇。その知らせを受けた彼らの妻、娘、恋人、愛人たちに予期せぬ波紋が広がっていく様子が描かれていく。
主人公の松生を演じた阿部は、共演した女優陣がズラリと横に並んだ感想を問われると「このポスターを見ると、僕1人がすべての女優さんと絡んでいて、ベッドシーンがあるように誤解をされがちですが、そうではないんです」と苦笑い。女優陣の演技については「台本をはるかにしのぐような女性像を、みなさんが演じていることにすごく感銘した」と絶賛し、 今年の抱負については「この映画に多くのお客さんが入ってもらえるよう頑張ることですね」と語った。
昨年12月に入籍と妊娠を発表した野波は、同じく今年の抱負を尋ねる質問に「6月に赤ちゃんが生まれるので、自分としても人間としても新しいステージが待っているのかなって思って、楽しみにしているところです」と笑顔で回答。昨年12月に20歳になった忽那は「20代最初の年ですから、実直に、ロックンロールでいきたいと思います」と語った。
また、愛についての映画であることから、この日は記者から「世代によって愛の考え方は違うと思うか?」という質問も。風吹は「年代によって愛が変わることはないと思いますが、経験によって愛は違うと思うんですね」と回答。自身については「確実に愛に生きてると思う」と話し、「幸せなことにいつも愛する人がいて、役者としては未熟なんですけど、人間としてはとっても幸せだと思います。私には野波さんのような娘がいるのですが、いずれ『おばあちゃん』って呼ばれるのを楽しみにしております」と話した。
一方、小泉は「最近、老眼が悪化してきて、遠くの愛しか見えないんです。近くの愛が見えない」と話し笑いを誘っていた。
『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』は1月26日より全国公開となる。
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