第70回ゴールデングローブ賞、ベン・アフレック監督作がドラマ部門作品・監督賞制す

2013.01.14

ゴールデングローブ2部門に輝いた『アルゴ』のベン・アフレック監督
(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

第70回ゴールデングローブ賞授賞式が1月13日（現地時間）にロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンで開催され、1979年に起きたイランのアメリカ大使館人質救出劇を描いたベン・アフレック監督・主演の『アルゴ』がドラマ部門作品賞、監督賞に輝いた。

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スティーヴン・スピルバーグ（『リンカーン』）、キャスリン・ビグロー（『ゼロ・ダーク・サーティ』）、アン・リー（『ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した227日』）をはじめとする強豪を抑えて監督賞に輝いたアフレックは受賞スピーチで「この賞はトニー・メンデスのものです」と実在の主人公に賞を捧げた。

メンデスは授賞式に出席し、同作に出演のジョン・グッドマンとともに『アルゴ』の作品紹介をした。ハリウッド外国人映画記者協会の投票で決まるゴールデングローブ賞はオスカー前哨戦と言われるが、アフレックはアカデミー賞の監督部門ではノミネートされておらず、アカデミー賞の行方を占う結果とはならなかった。

主演賞ドラマ部門の男優賞はダニエル・デイ＝ルイス（『リンカーン』）、女優はジェシカ・チャステイン（『ゼロ・ダーク・サーティ』）、ミュージカル・コメディ部門の男優賞はヒュー・ジャックマン（『レ・ミゼラブル』）、女優賞にジェニファー・ローレンス（『世界にひとつのプレイブック』）と下馬評通りの順当な授賞となった。

微笑ましかったのは、22歳のジェニファー・ローレンスのスピーチ。「メリルに勝ちました！」とひと言。これはもちろん『Hope Springs（原題）』で27回目の候補となっていたメリル・ストリープのこと。

また、貢献賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞したジョディ・フォスターはスピーチで初めて同性愛者であることを公表し、元パートナーであるシドニー・バーナードさんに感謝を述べた。

受賞結果は以下の通り。

作品賞（ドラマ部門）：『アルゴ』

主演女優賞（ドラマ部門）：ジェシカ・チャステイン（『ゼロ・ダーク・サーティ』）

主演男優賞（ドラマ部門）：ダニエル・デイ＝ルイス（『リンカーン』）

作品賞（ミュージカル・コメディ部門）：『レ・ミゼラブル』

主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）：ジェニファー・ローレンス（『世界にひとつのプレイブック』）

主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）：ヒュー・ジャックマン（『レ・ミゼラブル』）

助演女優賞：アン・ハサウェイ（『レ・ミゼラブル』）

助演男優賞：クリストフ・ヴァルツ（『ジャンゴ繋がれざる者』）

監督賞：ベン・アフレック（『アルゴ』）