本年度アカデミー賞で11部門にノミネートされている『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のジャパンプレミアが1月16日にららぽーと豊洲で行われ、来日中のアン・リー監督と、本作で実写洋画の吹き替えに初挑戦した本木雅弘が登壇した。
まずはリー監督と本木がシーサイドデッキに敷き詰められたブルーカーペットに登場。監督は「この作品は4年間に渡って製作し、3000人のスタッフが携わった本当に力の入った作品です。たくさんの友人たちに見ていただき、楽しんでいただけたら幸いです」と挨拶。
「緊張している」という本木は「私の敬愛するアン・リー監督とこんなステキなイベントに参加できて大変光栄です」と話すと、「監督の1ファンとして、そして何よりもこの『ライフ・オブ・パイ』という奇跡的な映画の大ファンとして今日は参加するつもりでいます。吹き替えという最後の最後にちょっとだけご一緒しただけなのに、このような華やかな場に立てることを幸せに思います」と語った。
その後、劇場に場を移して行われた舞台挨拶では、監督が本木に「(主人公の)パイに素晴らしい声を与えてくださって」とお礼を述べると、「私は本木さんの大ファンでして、『おくりびと』のみならず『シコふんじゃった。』の頃からずっとファンなんです」と話す場面も。
また、大島渚監督が1月15日に亡くなったことを、日本に来てから知ったそうで、「私を含めアジアの映画人に多大な影響を与えてくれた監督だったので、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と話し、本木も「大島渚さんの作品は60年代の『青春残酷物語』がとても好きでした。非常に衝撃的で印象的な作品だったのを20代の頃にビデオを借りて見たのを覚えています」と大島監督の名作を振り返っていた。
その後、トラと漂流するという物語に合わせ、トラのかぶり物を着たしずくちゃんが登場。監督と本木に花束を渡した。
そんなしずくちゃんのキュートな姿にメロメロとなった監督は、フォトセッションではしずくちゃんを抱き上げ終始ご機嫌な様子。最後にメッセージを求められると「ぜひとも、しずくちゃんに次の作品出ていただきたいと思います」とオファーし、顔をほころばせていた。
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は1月25よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開となる。
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