【今日は何の日】『ラ・バンバ』も! ロカビリーの日を盛り上げる映画3選
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2月8日はロカビリーの日だそうだ。これは、かつて国内のロカビリーブームの火付け役となった音楽フェスティバル「日劇ウエスタンカーニバル」が1958年2月8日に初めて開催されたことに由来する。アメリカ生まれのロカビリーにちなんだ日ではあるが、この記念日自体は「日本生まれ」ということになる。
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ロカビリーとロックンロールは何が違うのか? 一応その定義はあるものの音楽的な根っこは一緒でその線引きには曖昧な部分もあるので、そこはあまり突き詰めずに、ロカビリーやロックンロールという音楽やそれらが世界を席巻した当時の空気感を楽しめる映画をご紹介しよう。
アメリカ青春映画の金字塔『アメリカン・グラフィティ』
元祖ロックンロールの代名詞とも言える、ビル・ヘイリー&ザ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の小気味よいサウンドで幕を開ける『アメリカン・グラフィティ』は、全編がオールディーズの名曲の宝庫であるとともに当時のアメリカの若者文化を象徴する映画としてその名を馳せている。監督はジョージ・ルーカスで、無名時代のハリソン・フォードも出演している作品だ。これぞアメ車といったサイズ感のクラシックカーやローラースケートのウエイトレスが給仕をするバーガーショップなど、古き良き時代のアメリカの空気感が満載である。映画で描かれるのはたった一夜の出来事に過ぎないのだが、ハイティーンの若者たちの蒼さゆえの切なさ、焦燥感、迷い、冒険心、虚栄心などが交錯して甘ずっぱい気持ちにさせられる、青春映画の王道的作品だ。
『監獄ロック』でエルヴィス・プレスリーの魅力を堪能
ロックを語る上で、キング・オブ・ロックンロールとも称されたエルヴィス・プレスリーの存在は欠かせない。ミュージシャンとしての人気もさることながら、彼は30本あまりの映画に出演している。彼の代表曲の一つ「監獄ロック」を主題歌とした同名の映画には、若きロックンローラー“エルヴィス”の不良っぽくセクシーな魅力が溢れている。
映画は、開始5分あまりで酒場で乱闘になった相手を誤って死なせてしまい、法廷で有罪宣告を受けて刑務所に収監される…という急展開を見せる。「タイトルが『監獄ロック』である以上、まずはエルヴィスに何としても監獄に入ってもらわないと困るのだな」とあまりにチープで強引な展開に苦笑したところで、収監された房の壁にはギターが掛かっているというこれまた完璧すぎるお膳立てに再び苦笑。このギターは、先住の囚人のカントリーシンガーのものである。
このまま、「エルヴィス人気に目を付けて安易に製作されたチープな映画」といった展開が続くかと思いきや、茶番はここまで。その後は、ヒューマンドラマあり恋愛ありのまともなストーリーになっていくのでご安心を。エルヴィスは、多少は歌やギターの心得があるという設定で先のギターを借りて1曲弾き語るのだが、「歌はまあまあだけどギターは下手だな」とダメ出しをされる。天下のキング・オブ・ロックンロールが同房の囚人からあれやこれや言われながらギターの手ほどきを受けるシーンは、何とも言えず愉快である。そしてこの映画の一番の見どころは、なんといってもミュージックビデオさながらの監獄ロックの歌唱シーンだろう。
17才で夭逝したリッチー・ヴァレンスを描いた『ラ・バンバ』
かつて不良の音楽とされたロックンロールの象徴的存在だったエルヴィスとは対照的に、角縁の眼鏡をかけてイマイチさえない風貌ながらも人気を博したバディ・ホリーというロックンローラーがいた。『ラ・バンバ』は、その彼と不運な運命を共にした若きロックンローラー、リッチー・ヴァレンスの伝記映画だ。ロス・ロボスが歌う同名の主題歌がスマッシュヒットとなったことでも知られているが、この曲はリッチー・ヴァレンスのカバーである。
メキシコ系アメリカ人のヴァレンスは、高校生の時にスカウトされてデビューを果たす。映画では彼の貧しい家庭の様子や家族との悲喜こもごもの人間模様を背景に、ショービズ界で着実に成功への階段を登っていく姿が描かれる。同時代の人気ミュージシャンであるエディ・コクラン役として、アメリカのロカビリーバンド「ストレイキャッツ」のブライアン・セッツァーが出演しているあたりは音楽ファンにとってツボかもしれない。前述のバディ・ホリーも1978年に伝記映画『バディ・ホリー・ストーリー』が製作されているが、2020年には新たな伝記映画『Clear Lake』の製作が発表された。監督は、『ドライビングMissデイジー』のブルース・ベレスフォードである。バディ・ホリーはビートルズやローリングストーンズにも影響を与えたロックのパイオニア的存在でもあるので、来年のロカビリーの日には映画が完成していることを期待したい。(T)
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