『ベルセルク黄金時代篇』3部作がついに完結！監督は続編の可能性について触れる

2013.02.03

2月1日に封切られた『ベルセルク黄金時代篇III 降臨』の舞台挨拶が2月2日に新宿バルト9で行われ、声優をつとめた岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、三宅健太と、主題曲を担当した平沢進、窪岡俊之監督が登壇した。

本作は、全世界累計3300万部を誇る「ベルセルク」の世界観を映像化する「ベルセルク・サーガプロジェクト」の第1弾。「黄金時代篇」と題した3部作となっており、1作目の『ベルセルク黄金時代篇I 覇王の卵』が2012年2月に、2作目の『ベルセルク黄金時代篇II ドルドレイ攻略』が6月に公開されてきた。

今回、公開された『〜降臨』は3部作の最終章。窪岡監督は「パートIの公開か1年経ちまして、こうしてパートIIIの公開を迎えることができて感無量です」と挨拶。「黄金時代篇」のクライマックスとなる“蝕”のシーンについては「ものすごく凄惨なことが非常に美しい場所で行われているというギャップを出せたらと思った。スタッフもヘロヘロになりながら作り上げました」と明かした。

ガッツを演じた岩永は、その“蝕”のシーンでのアフレコについて「声だけなのに、首筋やこれまで経験したことのないいろんなところが筋肉痛になった。筋が切れてしまうんじゃないかと思うくらい気合を入れてやらないと、画のクオリティには到底追いつけない。負けないように全身をかけて演じました」とコメント。

岩永のアフレコを後ろから見守っていたという櫻井は「とてもじゃないけど声をかけられなかった。『逃げてガッツ！』と応援しながら見守っていた」と語ると、自身が演じたグリフィスが、王国への反逆罪から拷問を受け舌を抜かれ、話すことができない役であることに触れ、「舌を抜かれた経験がないのですごく難しかった。うめき声でしか感情を表現できない。あざとくてもいけないし、ぼんやりと声を出しても意味がない。芝居の加減に苦労しました」と、その苦労を口にした。

また、キャスカ役を演じた行成は「パートI、IIと制限をつけていた部分が多かったけど、今回は喜怒哀楽すべてを開放して思い切りやれた」と感想を述べ、一部性描写の激しいシーンがあることを聞かれると「オールナイト上映イベントで（観客の）みなさんと一緒に見たけど小っ恥ずかしかった。でも、みんなで見られてよかったです！」と笑顔で答えていた。

その後、司会が観客に向かい「『黄金時代篇』の先が気になる人？」と尋ねると、会場からはあふれんばかりの拍手が。今後について聞かれた窪岡監督は「サーガプロジェクトということで、企画は動いています。でも今言えるのはそこまで、内緒です」と続編製作の可能性を匂わせていた。