吉高由里子と高良健吾、作品から離れるのが「寂しい」／『横道世之介』舞台挨拶

2013.02.09

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1980年代を舞台に、上京したての大学1年生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々を優しい目線から描いた青春感動作『横道世之介』。この映画の完成披露舞台挨拶が2月7日に新宿ピカデリーで行われ、高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、沖田修一監督が登壇した。

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舞台挨拶の前には、劇場入り口の階段に用意されたレッドカーペットを敷き詰めた特設ステージに6人が登壇し、マスコミ用の写真撮影に応じた。この映画のプロモーションのため多くの取材を受けてきた高良は「いよいよ、今日このイベントを終えたら、あとは初日（舞台挨拶）だけ。だんだんと作品が自分の元から離れていくんだなと感じて、ちょっと寂しい気持ちになりました」と挨拶。

吉高も「さっきも高良くんと、あと1回で『横道世之介』という映画に関わることが終わってしまうのが、すごく寂しいって話をしていて、寂しくなれるほど好きになれた作品に関われたことがすごく嬉しくて」と話すと、カーペットが敷かれた階段を上る際にお辞儀を忘れたことに触れ、「こんな挨拶は初めてだったので、気が動転してひとりだけお辞儀をするのを忘れてしまいました」と、改めて集まった報道陣に頭を下げていた。

その後は会場を観客で埋まった劇場に移し、改めて舞台挨拶が行われた。高良や吉高が、大勢の観客を前に、先ほどと同じようにこの映画への思いを吐露すると、池松も「本当に大好きな作品です。僕らが大好きだった『横道世之介』を好きになって帰っていただけたらなと思います」と話し、伊藤も「私もこの世之介という人物が大好きで、この映画が大好きで、作品に参加させていただけたこと本当に嬉しく思っています」、綾野も「これからご覧になるということで、羨ましいです。今から世之介にみなさんが出会えることが単純に羨ましいなと思います」と、それぞれ本作への思いを口にした。

また高良は、本作への出演オファーをもらったときのことを聞かれ、「沖田組は大好きで、そこに4作目で主演で呼んでもらったこと自体が嬉しくて、台本も読まずに、やりたいって答えました。それで台本を読んだら、またすごく面白くて、自分が演じさせていただく世之介にもすごい魅力を感じたし、大好きになりました」と振り返った。

一方、吉高は演じた与謝野祥子がお嬢様独特の言い回しであったことに触れ、「祥子さんが（自分のことを）“わたくし”って言うので、プライベートでも自分のことを“わたくし”って言っていました」と役作りについて言及。「1回セリフを間違ったときに自分では気づかず、『“あたし”って言いました？』と監督に言っちゃったので」と失敗談を口にしていた。

『横道世之介』は2月23日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。