英国アカデミー賞結果発表!『アルゴ』のベン・アフレックが監督賞と作品賞のダブル受賞

ベン・アフレック
ベン・アフレック

2月10日(現地時間)にロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにて行われた第66回英国アカデミー賞。今月25日に控えたアカデミー賞の結果を占う前哨戦の1つとしてもその行方が注目された。

秋元康が、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞で音楽賞受賞!

みぞれ混じりの雨が降る空模様にも関わらず、多くの映画ファンが詰めかけ、授賞式開始前のレッドカーペットでは豪華俳優陣たちにファンが大熱狂。ノミネートされた俳優や監督などをはじめ、プレゼンターとしてジョージ・クルーニー、サミュエル・L・ジャクソン、サラ・ジェシカ・パーカーなども駆けつけ会場に華を添えた。

今回、最も大きな勝利を手にしたのは、監督賞と作品賞に輝いた『アルゴ』のベン・アフレック。スピーチでは「これは僕にとって第2幕で、映画界は僕にそのチャンスを与えてくれました。とても感謝しているし、とても誇りに思っています。なので、この賞を第2のチャンスを掴もうとがんばっている人たちに捧げたいと思います。なぜならあなたたちにもできるからです」と熱く語った。

また、作品賞を受賞した際には、『アルゴ』の製作を一緒に手掛けたジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴと共に舞台上で喜びを分かち合っていた。

主演男優賞には、『リンカーン』のダニエル・デイ=ルイスが選ばれたが、『リンカーン』は最多10部門ノミネートにも関わらず、主演男優賞のみという結果に終わってしまい、なんとか主要1部門を死守したといったところ。

今回、一番のサプライズと言われているのは、主演女優賞の『愛、アムール』の85歳フランス人女優のエマニュエル・リヴァ。残念ながら授賞式に出席出来なかったが、有力視されていたジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)とジェシカ・チャステイン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)を抑えての受賞。この勢いでアカデミー賞獲得となるのか注目したい。

助演女優賞は『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイ、助演男優賞は『ジャンゴ 繋がれざる者』クリストフ・ヴァルツがそれぞれ受賞している。

果たしてこれらの結果がアカデミー賞にどう影響するのか、ますます注目が高まるところだ。(文:Masami Shimura/London)

主な受賞結果は以下の通り。

■作品賞
『アルゴ』

■監督賞
ベン・アフレック(『アルゴ』) 

■主演男優賞
ダニエル・デイ=ルイス(『リンカーン』)

■主演女優賞
エマニュエル・リヴァ(『愛、アムール』)

■助演男優賞
クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)

■助演女優賞
アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)

■英国映画賞
『007/スカイフォール』

■長編アニメーション賞
『メリダとおそろしの森』

■外国語映画賞
『愛、アムール』(フランス/ドイツ/オーストリア) 

【関連記事】
ベン・アフレックが全米監督組合賞受賞、アカデミー会員にとっては恥ずべき結果!?
オスカー前哨戦、ベン・アフレック監督作『アルゴ』がアメリカ製作者組合賞受賞!
第70回ゴールデングローブ賞、ベン・アフレック監督作がドラマ部門作品・監督賞制す
第85回アカデミー賞候補発表!『リンカーン』12部門、『ライフ・オブ・パイ』11部門