黒澤明監督以来、36年ぶり快挙!『ドライブ・マイ・カー』がオスカー4部門候補に
#アカデミー賞#キルステン・ダンスト#ジェーン・カンピオン#ジェシー・プレモンス#ドライブ・マイ・カー#ハビエル・バルデム#パワー・オブ・ザ・ドッグ#ペネロペ・クルス#濱口竜介
最多ノミネーションは『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
第94回アカデミー賞のノミネーションが8日(現地時間)に発表され、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が作品賞、監督賞、脚色賞、国際映画賞の4部門で候補となった。作品賞、脚色賞(濱口、大江祟允)に日本映画が選出されたのは史上初の快挙。日本の映画監督の監督賞へのノミネートは黒澤明監督(『乱』)以来、36年ぶりになる。
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最多ノミネーションは11部門12ノミネートの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で、作品賞、監督賞(ジェーン・カンピオン)、脚色賞(カンピオン)、主演男優賞(ベネディクト・カンバーバッチ)、助演男優賞(ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー)、助演女優賞(キルステン・ダンスト)、撮影賞、美術賞、編集賞、音響賞、作曲賞で12ノミネートになった。
カンピオン監督は1994年の『ピアノ・レッスン』に続き、女性監督としてアカデミー賞史上初の2度目のノミネーション。撮影のアリ・ワグナーは女性として2人目の候補者となった。
続いて、ティモシー・シャラメが主演したSF大作『DUNE/砂の惑星』が作品賞、脚色賞をはじめ技術部門で候補となり10ノミネート、『ウエスト・サイド・ストーリー』が作品賞、監督賞(スティーヴン・スピルバーグ)など7部門、ケネス・ブラナーが監督した自伝的映画『ベルファスト』も作品賞、監督賞などで同じく7部門で候補となった。
4部門で候補になったのは、娘2人をテニスの世界チャンピオンに育て上げた父親を描く『ドリームプラン』(作品賞、主演男優賞など)、レオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスが共演したNetflix『ドント・ルック・アップ』(作品賞、脚本賞など)、ギレルモ・デル・トロ監督の『ナイトメア・アリー』(作品賞、美術賞など)。ろうの両親と兄と暮らす健聴者の少女を描く『コーダ あいのうた』が作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞の3部門で候補になった。
2夫婦が揃って主演賞ノミネート!
アカデミー賞は実在の人物を演じた俳優がノミネートされることが多いが、今年もテニス選手のヴィーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父親を演じたウィル・スミス(『ドリームプラン』)、故ダイアナ元妃を演じたキルステン・ダンスト(『スペンサー ダイアナの決意』)、1950年代の人気シットコムで夫婦を演じ、実生活でも夫婦だったルシル・ボールとデジ・アーナズを演じたニコール・キッドマンとハビエル・バルデム(『愛すべき夫妻の秘密』)、ミュージカル「レント」などを手掛けた夭逝の作曲家のジョナサン・ラーソンを演じたアンドリュー・ガーフィールド(『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』)、TV伝道師を演じたジェシカ・チャステイン(『タミー・フェイの瞳』)が主演賞候補になり、助演ではアーンジャニュー・エリス(『ドリームプラン』)、J・K・シモンズ(『愛すべき夫妻の秘密』)が候補となった。
今年はジェシー・プレモンス&キルステン・ダンスト夫妻が揃って助演賞、ハビエル・バルデム&ペネロペ・クルス夫妻が揃って主演賞でノミネートされるという偶然もあった。
アカデミー賞授賞式は3月27日(現地時間)にロサンゼルスで開催される。
作品賞
『ベルファスト』
『コーダ あいのうた』
『ドント・ルック・アップ』
『ドライブ・マイ・カー』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ドリームプラン』
『リコリス・ピザ』
『ナイトメア・アリー』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
監督賞
ケネス・ブラナー(『ベルファスト』)
濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)
ポール・トーマス・アンダーソン(『リコリス・ピザ』)
ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
スティーヴン・スピルバーグ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
主演男優賞
ハビエル・バルデム(『愛すべき夫妻の秘密』)
ベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
アンドリュー・ガーフィールド(『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』)
ウィル・スミス(『ドリームプラン』)
デンゼル・ワシントン(『マクベス』)
主演女優賞
ジェシカ・チャステイン(『タミー・フェイの瞳』)
オリヴィア・コールマン(『ロスト・ドーター』)
ニコール・キッドマン(『愛すべき夫妻の秘密』)
ペネロペ・クルス(『Parallel Mothers(英題)』
クリステン・スチュワート(『スペンサー ダイアナの決意』)
助演男優賞
キアラン・ハインズ(『ベルファスト』)
トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた』)
ジェシー・プレモンス(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
J・K・シモンズ(『愛すべき夫妻の秘密』)
コディ・スミット=マクフィー(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
助演女優賞
アリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
ジェシー・バックリー(『ロスト・ドーター』)
ジュディ・デンチ(『ベルファスト』)
キルステン・ダンスト(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
アーンジャニュー・エリス(『ドリームプラン』)
脚本賞
ケネス・ブラナー(『ベルファスト』)
ポール・トーマス・アンダーソン(『リコリス・ピザ』)
アダム・マッケイ、デヴィッド・シロタ(『ドント・ルック・アップ』)
ザック・ベイリン(『ドリームプラン』)
ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト(『The Worst Person in the World(原題)』
脚色賞
シアン・ヘダー(『コーダ あいのうた』)
濱口竜介、大江祟允(『ドライブ・マイ・カー』)
ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
マギー・ギレンホール(『ロスト・ドーター』)
撮影賞
グレイグ・フレイザー(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
ダン・ローストセン(『ナイトメア・アリー』)
アリ・ワグナー(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
ブリュノ・デルボネル(『マクベス』)
ヤヌス・カミンスキー(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
美術賞
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ナイトメア・アリー』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『マクベス』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
音響賞
『ベルファスト』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
編集賞
『ドント・ルック・アップ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ドリームプラン』
『tick, tick… BOOM!:チック、チック…ブーン!』
視覚効果賞
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『フリー・ガイ』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
歌曲賞
「Be Alive」(『ドリームプラン』)
「Dos Oruguitas」(『ミラベルと魔法だらけの家』)
「Down To Joy」(『ベルファスト』)
「No Time To Die」(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)
「Somehow You Do」(『Four Good Days(原題)』)
作曲賞
ニコラス・ブリテル(『ドント・ルック・アップ』)
ハンス・ジマー(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
ジャーメイン・フランコ(『ミラベルと魔法だらけの家』)
アルベルト・イグレシアス(Parallel Mothers(原題)』)
ジョニー・グリーンウッド(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
衣装デザイン賞
ジェニー・ビーヴァン(『クルエラ』)
マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーヌ・デュラン(『シラノ』)
ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
ルイス・セケイラ(『ナイトメア・アリー』)
ポール・タゼウェル(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
メイク・ヘアスタイリング賞
『星の王子ニューヨークへ行く2』
『クルエラ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『タミー・フェイの瞳』
『ハウス・オブ・グッチ』
長編アニメ映画賞
『ミラベルと魔法だらけの家』
『あの夏のルカ』
『Flee(英題)』
『ミッチェル家とマシンの反乱』
『ラーヤと龍の王国』
短編アニメ映画賞
『Affairs of the Art(原題)』
『Bestia(原題)』
『ボクシングバレー』
『ことりのロビン』
『The Windshield Wiper(原題)』
国際長編映画賞
『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『ブータン 山の教室』(ブータン)
『Flee(英題)』(デンマーク)
『The Hand of God』(イタリア)
『The Worst Person in the World(原題)』(ノルウェー)
短編実写映画賞
『Ala Kachuu – Take and Run(原題)』
『The Dress(原題)』
『The Long Goodbye(原題)』
『On My Mind(原題)』
『Please Hold(原題)』
長編ドキュメンタリー賞
『Ascension(原題)』
『Attica(原題)』
『Flee(原題)』
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
『Writing with Fire(原題)』
短編ドキュメンタリー賞
『オーディブル:鼓動を響かせて』
『私の帰る場所』
『The Queen of Basketball(原題)』
『ベナジルに捧げる3つの歌』
『When We Were Bullies(原題)』
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