今さら聞けない『キングダム』 羌瘣役の発表で盛り上がる夏の話題作の魅力解説!
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大ヒットした大作『キングダム』の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』が今夏公開に向けて盛り上がりを見せている。そこで、この続編を楽しむために、「今さら『キングダム』って何?って聞けない…」という方たちにもわかりやすいよう本作を紹介しよう(以下、ネタばれ含む)。
・熱い絆と名言の数々で若者の心を鷲づかみにしているアニメはこれ!!
まず『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」にて2006年より連載している原泰久原作の同名コミックの実写映画化。原作は2月18日に新刊となる第64巻が発売予定で、累計発行部数は8400万部を突破している人気コミックだ。
古代中国の春秋戦国時代を舞台にしたバトルアクションの要素も強い戦国もので、壮大なスケールのために実写化不可能と言われてきたが、2019年に大規模撮影により前作『キングダム』が実写映画化された。
キャストは山﨑賢人、吉沢亮をはじめ、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、高嶋政宏、要潤、大沢たかおなど豪華。監督は『アイアムアヒーロー』や『いぬやしき』、ハリウッド版『僕のヒーローアカデミア』を手がける佐藤信介が担当した(『2』でも監督を続投)。このキャストとスタッフのメンツを見ても原作がいかに人気が高く、実写化に期待が寄せられたかわかるというものだろう。
主人公は秦(しん)の戦災孤児・信(しん/山崎)で、彼が戦士として成長して行く様を描いている。信は、共に奴隷として働く漂(ひょう/吉沢)と天下の大将軍になることを夢見て剣術の鍛錬に励む日々を送る。だが、あるとき、漂が王宮へと召し上げられ、王・嬴政(えいせい/吉沢・1人2役)の替え玉となって絶命する。嬴政の弟・成蟜(せいきょう/本郷)がクーデター起こしたのだ。信は漂の死を悲しみ冷徹な嬴政に怒りを覚えるが、漂の遺志を受けて嬴政と行動を共にし、戦いに身を投じていく。
信や漂、嬴政たちのほかにメインとなるキャラクターは、信と出会って味方となるフクロウの格好をした、今は亡き山民族・梟鳴の末裔である河了貂(かりょうてん/橋本)や六大将軍の王騎(おうき/大沢)、山の民の大将軍・楊端和(ようたんわ/長澤)、嬴政の側近・昌文君(しょうぶんくん/高嶋)といったところ。
前作『キングダム』では、逃げ延びた嬴政たちが、楊端和が率いる山の民たちの協力を得、山の民になりすまして王宮へと潜入。苦戦を強いられるも、王騎の加勢もあり、見事に王座を奪還するところまでが描かれた。
続編となる『キングダム2 遥かなる大地へ』では、信にとっての初陣であり、大将軍の夢への第一歩でもある蛇甘平原(だかんへいげん)の戦いが描かれる。
先日、『キングダム2 遥かなる大地へ』に出演する追加キャストとして羌瘣(きょうかい)を清野菜名が演じることが発表され、大きな話題となった。羌瘣は千年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族“蚩尤(しゆう)”の1人で原作でも大変人気の高いキャラクターのため、誰が演じるのか注目されていた。ただ、清野菜名はハマっているとは思うが、原作では登場当初は性別がわからないため、キャスティングではなから女性だとわかってしまう点は残念。橋本環奈演じる貂に関しても同じことが言えるので、女優が演じれば女性キャラだとわかってしまうのは実写化のサガとは言え、もったいない気がしてしまう。
・羌瘣役は清野菜名! 常人離れしたアクションで未体験の筋肉痛“羌瘣痛”になる
とは言え、清野菜名はアクションにも長けた実力派女優。羌瘣は特殊な呼吸法を操る“巫舞(みぶ)”により、まるで舞いのような武術を繰り出す設定なので、清野がどのように演じてどんなアクションを見せるのか、期待が高まる。
政治やヒューマン・ドラマだけでなく、独特の武術も魅力的に描く本シリーズ。アクションだけでも目を楽しませてくれるので、前作を見た方はもちろん未見の方も、『キングダム2 遥かなる大地へ』を楽しみにしてほしい。(文:入江奈々/映画ライター)
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