2012年の本屋大賞第1位に輝いた同名小説を映画化した『舟を編む』。この作品のトークショーが2月13日にApple Store,Ginzaで開かれ、主演の松田龍平と石井裕也監督が登壇した。
初めて脚本を読んだときの感想について松田は「辞書の話だと聞いて、すごく面白そうだな、どういう映画なんだろう?ってところから始まったんですけど」と振り返ると、「読んでみたら、コミュニケーションが極端に苦手な馬締(まじめ)という男が辞書を作るところが面白いと思った。辞書を作りながら、彼自身も成長していく」と作品のポイントを解説。
一方、これまでオリジナルの脚本で映画を作ってきた石井監督にとって、原作ありきの映画は初めて。石井監督は「自分が作り上げられる世界観には限りがあるので、今回、小説家が作り上げた世界観と脚本家が練った面白さを取り入れることができ、すごく楽しかった」と語った。
2人は初タッグで、しかも同い年。そのことに関して松田は「同い年というか、石井さんに難ありというか」と話し笑いを誘うと、難ありの理由について「石井さんはやりたいことやイメージがすごくしっかりしているから、馬締を演じる上でも、監督のイメージする馬締と僕がイメージする馬締をすり合わせていくのが、楽しくもあり、大変でもありました」と説明した。
また、撮影現場で石井監督と密にコミュニケーションをとったそうで、「現場で監督とずっと話していた。そういうのは初めて」と松田。「撮影前も一緒に食事に行き、いろいろと話しをした。監督とこんなに話したことが今までになかったので、そういう意味では特別な感じがあります」とコメント。
石井監督の人物については「すごく本を読んでいるので『なんとなく』では勝てず、何でそう思うのかを言葉にしなくてはと思った」と松田も理詰めで立ち向かったそうで、「その場の話が、僕有利に終わっても、時間が経ってから監督が『さっきの話だけど、やっぱり俺が正しいと思う』と言ってきたりして、まだ、その話?って思ったことが結構あった」と笑顔で話していた。
また、観客から、共演の宮崎あおいの印象について聞かれると、石井監督は「めちゃくちゃいい人です」と回答。松田は「あまり自分からは発さない人。話しかけないとずっと無言というか、ひと言も話さず終わってしまうんですけど、話してみると、変な球を投げても、きちんと返してくれるいい人です」と話し、「馬締は宮崎さん演じる香具矢に一目惚れするんですけど、その一目惚れをする理由が本を読んでいる限りでは想像しきれなかったんですけど、お会いした宮崎さんが素敵な方だったので、『ああ、こういう感じか』と思いました」と続けていた。
『舟を編む』は4月13日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。
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