マスクやアルコール消毒、飛沫防止シート、東京五輪…「今しか撮れない作品」
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池松壮亮&伊藤沙莉W主演『ちょっと思い出しただけ』メイキング
第34回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞とスペシャルメンションをW受賞した、池松壮亮と伊藤沙莉主演、松居大悟監督のオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が、2月11日より公開中だ。このたび、メイキング映像が公開された。
・尾崎世界観、ジャームッシュ映画のトム・ウェイツみたいに登場
このメイキング映像は、映像作家のエリザベス宮地が自ら編集。本編になぞらえ、映画のクランクアップから撮影を遡るという本作品ならではのスタイルで、映画『ちょっと思い出しただけ』ができるまでを映し出している。
映像冒頭、無事に撮影が終了した喜びと安堵の気持ちを込めて、笑顔を見せる伊藤沙莉、松居監督と熱い抱擁を交わす池松壮亮らの姿が映し出される。
さらに、俳優として映画にも出演するクリープハイプの尾崎世界観の姿や、劇中、キーポイントとして登場する様々なシーンやメイキング風景が次々と切りとられていく。
さらに、撮影の合間で、主題歌「ナイトオンザプラネット」から作られた映画にかける思い、制作秘話、現場での思い出などを、松居監督、池松、伊藤が口々に明かしているほか、尾崎が「ナイトオンザプラネット」の誕生秘話についても明かしている。
本作品の撮影は、昨年21年7月20日から約2週間のスケジュールで行われたが、コロナ渦という時代と正面から向き合い、現代を生きる誰しもがリアリティを感じられるような映像にこだわって撮影に臨んだという。
「2021年から過去に遡っていく物語なので、観客に嘘をつきたくなかったんです。マスクやアルコール消毒、タクシーの飛沫防止用のビニールシートなど、今では生活に欠かせなくなった当たり前の景色があって、粛々と東京五輪が行われていて、現実にフタをしないように気をつけました。2021年7月にしか撮れない映画になったと思います」
多くの楽曲で映像作品を作り上げてきた松居監督と尾崎だが、松居監督は「バンド名の由来となっ た映画の題名を曲名につける、というのは覚悟がいること」と、この曲には他とは違う何かを感じ取ったと明かす(https://www.youtube.com/watch?v=XVUoagaAlGc)。
甘酸っぱい記憶…若者たちの何気ない日常を描く
この作品は、クリープハイプの尾崎がジム・ジャームッシュの『ナイト・ オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲『ナイトオンザプラネット』を受けて、松居監督が初めて書き下ろした。
怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松)とタクシードライバーの葉(伊藤)。この2人を中心に、彼らと関わる登場人物たちとの会話を通じて、7月26日の東京の夜に無数に輝く人生たちの機微を、繊細かつユーモラスに映し出す。
『ちょっと思い出しただけ』は、2月11日より公開中。
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