いつも謙虚な市原隼人、「現場に入ると憑依してしまい、なぜそうしたのか覚えてません」
『劇場版 おいしい給食 卒業』場面写真
市原隼人主演ドラマ『おいしい給食 season2』の映画化『劇場版 おいしい給食 卒業』が5月13日より全国で公開される。このたび、映画版ならではのスペシャルポーズを見せる場面写真が公開された。
・元NHKアナウンサー・登坂淳一、自身が演じるキャラクターを「良くも悪くも組織の人」
今回お披露目された場面写真は、市原演じる甘利田が、佐藤大志演じるゴウが発明した“おいしい給食”にスライディングして、今にも口にほおばろうというシーン。
市原と共に甘利田というキャラクターを作り上げた綾部真弥監督が、このポーズの狙いを振り返る。
「前回の劇場版の際にやった、机の上で片足上げてのニワトリ? ポーズに匹敵する、映画版ならではのスペシャルポーズをするならこのシーン以外にはないと考えていました」
また綾部監督は、スライディングのポーズを保つのに、鍛えられた体幹を駆使した市原を絶賛!
「特に市原くんと事前に相談はしていませんでしたが、彼も同じことを考えていたようで、 当日のリハーサルの中で、神野ゴウの挑発に対抗すべく、偶然出来上がった奇跡のスライディングです! よく見ると、しっかり内履きサンダルを脱ぎ、給食トレイを片付け、綺麗にスライディングしています! この作品の見所の一つです!」
それを受けて市原は撮影時の自分を、次のように分析する。
「正直、記憶がない程に無我夢中で走り続けました。愛して止まない唯一無二の世界観が向かう先は未だに計り知れません。初めて登場する甘利田の私服や、給食の時間に違う世界へ入ってしまうシーンや神野の元へ体ごとダイブしてしまう姿は、何度見ても笑ってしまいます。何故そんな芝居をしたか、覚えていません。現場に入ると甘利田が憑依してしまい、自分の中の甘利田の欲を満たすことに必死でした」
その様子について綾部監督も「大きなアクションにしようと考えていましたが、その想定を上回る、表情筋からつま先まで、己の身体能力を駆使し全身で芝居する市原隼人の芝居に釘付けになりました!」と絶賛。まさに市原と監督が演技プランを戦わせながら、意欲的にもの作りに取り組んだ姿勢が伝わってくる。
「season1のクランクインする前夜のことを今でも鮮明に思い出します。とにかく何かを生み出すことに現場は必死でした。甘利田という人間が生まれ、子どもたちと真剣に向き合い、この作品に関わる全ての方々と作品に向かい共闘した時間は誇りとなりました。season2が生まれる奇跡を下さった今作品のファンに贈るエールが形となり、第2弾の映画が生まれました。心から感謝しております」と、初心を忘れず、常に真摯で腰の低い市原ならではのコメントが聞けた。
『おいしい給食 season2』の劇場版
『おいしい給食』は、給食絶対主義者の教師・甘利田(市原)、自由な発想の給食変革者・ゴウ(佐藤)による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。80年代のある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く子どもたち、大人たちのさまざまな人生模様が食欲をそそる給食バトルと共に紡がれていく。劇中では、鯨の竜田揚げ、揚げパン、フルーツヨーグルト、冷凍ミカンなど懐かしの給食メニューも登場。本作品は、昨年度放送され2月2日にBlu-ray&DVDが発売されたドラマ『おいしい給食 season2』の劇場版にあたる。
『劇場版 おいしい給食 卒業』は、5月13日より全国で公開される。
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