『ホビット 思いがけない冒険』の世界興収が10億ドル突破! 映画史上15番目の成績に
人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚となる『ホビット 思いがけない冒険』の世界興行収入が10億ドル(約930億円/1ドル93円計算)を突破し、映画史上15番目となる成績を記録した。
ピーター・ジャクソン監督による3部作の第1作目となる本作は、2012年11月にニュージーランドを皮切りに全世界で公開されていたが、10日間で3730万ドル(約34億6890万円)の興行収入を記録した中国でのヒットが大きな後押しとなり、10億ドルの大台へと乗ったようだ。
映画史上において、興行収入が10億ドルを超えた作品は今までわずか14本だったが、その大きな壁を乗り越え、本作が10億ドル超えの15本目の作品に仲間入りすることとなった。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは、最終章の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』がシリーズ最高の約11億1993万ドル(約1041億5349万円)で歴代6番目に入っており、今回はまだその数字に及ばないものの、既に同シリーズの前2作品を上回る成績となっている。
『ロード・オブ・ザ・リング』とは違って評論家からは賛否両論の意見が挙がり、また賞レースなどでも結果は得られなかったが、その人気はまだまだ衰えてはいなかったようだ。
現時点での興行収入は、アメリカでの3億100万ドル(約279億9300万円)に対し、その他の国での合計は7億ドル(約651億円)となっている。なかでもドイツやイギリスなどでのヒット、また3D上映によりチケットの料金が通常より高いことも興行収入が増えた大きな要因となっている。
2013年冬と2014年夏には『ホビット』シリーズ続編の『ホビット スマウグの荒らし場』『ホビット ゆきて帰りし物語』がそれぞれ公開される予定だが、第1作目同様に10億ドルランキングへの仲間入りを果たすことができるのか、作品の行方と共に期待が高まっている。(文:Masami Shimura/London)
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