1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村・不朽の名作「破戒」が、60年ぶりに映画化され、7月8日より全国公開されることが分かった。
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主演・丑松役は間宮祥太朗、相手役に石井杏奈
今回主演を務めるのは、近年、映画『東京リベンジャーズ』(21年)やドラマ『ファイトソング』に出演するなど、目覚ましい活躍ぶりの若手俳優・間宮祥太朗。自らの出自に苦悩しつつも、最後にはある決断をする主人公・丑松という難役に挑戦する。
相手役・志保を演じるのは石井杏奈。丑松に恋心を寄せつつも、なかなか思いを告げられない慎ましい女性を演じる。
悩める丑松を支える親友・銀之助役は若手俳優・矢本悠馬。他に眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子などが顔をそろえた。
監督は前田和男、脚本は木田紀生。制作は東映京都撮影所が担当し、物語の舞台となる明治後期の時代を映像化した。
解禁されたティザービジュアルでは、「誰にも心を許してはならない。」というキャッチコピーが添えられ、間宮演じる主人公・丑松が、自らの出自を誰にも言えずひた隠しにしている姿を切り取っている。
出演にあたって間宮は「島崎藤村氏の小説はこの話を頂いてから読みました。戒めを破ると書いて破戒、シンプルで確固とした主張を抱いた題名。情景や風景、その場のあらゆることが繊細な描写で表現されていて、肌で知ることのできない時代の物語が目の前に表れるようでした。そして作品の中枢の部分にぶっとく流れる強い激情。今このコメントを書いている最中も何と言葉にしていいかわからずにいます。しかし一方で言葉を探す作業こそ重要なのだとも思っています。他人に見えず自分の中だけにある感情を探す事に繋がっている気がします。この映画も、言葉で語りづらいものになっていれば、そして観客の皆さん一人一人が自分の言葉や感情を探してくれればと願っています。真夏の京都での撮影は静かに着々と進みました。映画『破戒』よろしくお願い致します」とコメントしている。
『破戒』は7月8日より全国公開。
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