その命に10億円の懸賞金がかけられた凶悪殺人犯の移送という任務を受けた5人のSPや刑事たち。全国民から命を狙われた“人間のクズ”を守るために全力を尽くす彼らの葛藤を描いたサスペンスアクション『藁の楯』の完成報告記者会見が、3月13日に警視庁にほど近いパレスホテルで行われ、SPを演じる大沢たかおと松嶋菜々子、犯人役の藤原竜也、そして三池崇史監督が出席した。
撮影は昨年夏に日本と台湾で行われたが、主演の大沢は「今まで見たことのないようなスケール感、スピード感、重厚感で、日本映画でここまでできるんだと、自分で出ていながら心が震えるような作品になりました」と会心作であることをアピール。
その言葉を裏付けるかのように、三池監督は「去年の夏、勝手に“やればできる子キャンペーン”というのをやっていて、『三池監督も、(全力で)やればちゃんとした映画を撮れるんじゃないか』と思われるようにと、普段はあきらめちゃうところをハードルを上げて頑張った」と振り返り、持てる力以上のものを出して素晴らしい作品が仕上がったと胸を張った。
そんな監督との仕事について大沢は、役者冥利につきる素晴らしい現場だったと述懐してから、「監督は自分で芝居をされて演出するんですが、それがすごくうまいので微妙なプレッシャーになりました」と笑い、それが良い刺激となったことを明かした。また松嶋も、スケジュールをキッチリと守る監督の仕事ぶりを高く評価。
撮影ではそんな2人にセリフで暴言を吐きまくったという藤原は「松嶋さんに数々の失礼なセリフを言い、大沢さんに数々の悪態をつき、どうなってしまうんだろう」と会場を笑わせ、「みなさんに楽しんでもらい、日本の全国民に嫌われたい」と苦笑い。撮影中の様子について「(共演者に)謝りながら撮影していました」と明かした。
会見では映画にちなみ「もし10億円が手に入ったら?」と聞かれた登壇者たち。大沢は「別にカタいわけじゃないんですけど」と前置きしてから「普通に貯金しちゃうかもしれませんね。(通帳で)数字を見てみたい」と手堅い回答。藤原も貯金派で「ちょくちょく使いますね、貯金して」とあっさり。松嶋は「ちょこちょこ使うのもあれなんで」と言ってから、ノーベル賞医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授の研究に寄付したいと語った。一方、三池監督は、10億円を手に逃げて、なくなるまで姿を消すと話していた。
物語といい映画のスケール感といい、ハリウッド映画と比べたくなる出来映えだが、ハリウッド進出の可能性について三池監督は「ハリウッドに行って映画を撮りたいとはあまり思わない。のし上がっていくことに8の力を使い、残りの2の力で映画を撮る感じがするので」と言いつつも、「ただ、お金をたくさんもらえるらしいので1回くらいやってみたい」とニヤリ。また、「ハリウッドでリメイクされたら?」と聞かれた大沢は「(主人公の)銘苅の役は来ないと思うので、(犯人の)清丸あたりを狙っていこうかな(笑)」と野心をのぞかせていた。
『藁の楯 わらのたて』は4月26日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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