今秋公開『土を喰らう十二ヵ月』、キャストに松たか子や西田尚美、瀧川鯉八ら
沢田研二主演の映画『土を喰らう十二ヵ月』が今年の秋公開予定だ。このたび、追加キャストとしてヒロインに松たか子のほか、火野正平、檀ふみ、尾美としのり、西田尚美、瀧川鯉八、奈良岡朋子が発表された。
・沢田研二が山荘で料理しながら執筆活動『土を喰らう十二ヵ月』2022年秋公開
松が演じるのは、主人公の作家・ツトムの担当編集者の真知子。25 歳年下の恋人という設定だ。
中江裕司監督は、「松さんが演じる真知子は、ゴダールの映画のアンナ・カリーナみたいで本当にチャーミング」と評している。
ツトムの友人・大工役は「にっぽん縦断 こころ旅」の自転車旅でお馴染みの火野正平。
ツトムが師と仰ぐ和尚の娘・文子役に、女優だけでなく、共著『ああ言えばこう食う』他でエッセイストとしても活躍する檀ふみ。美食家としても知られる作家の父・檀一雄は水上勉とも交流があった。
ツトムの義弟・隆役は数々の映画やドラマで活躍する名バイプレイヤーの尾美としのり。沢田とは 1988年の『リボルバー』以来の共演となる。
隆の妻・美香役に『青葉家のテーブル』『護られなかった者たちへ』NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』など出演作が相次ぐ、西田尚美。
写真屋役には、新宿末廣亭の今年の正月下席興行でトリを務めた注目の真打、落語家の瀧川鯉八。
そしてツトムの義母には、演劇界の重鎮、92歳にして現役の奈良岡朋子が扮する。
里山の自然と土井善晴の料理も見所
本作品は、1978年に雑誌「ミセス」1月号から12月号に連載された水上勉の料理エッセイを原案に、中江裕司監督が創作した物語。
作家のツトムは、人里離れた長野の山荘で一人暮らしている。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている。時折、担当編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子とふたり、旬のものを料理して一緒に食べるのは楽しく、格別な時間。歳の離れた恋人がいて、悠々自適な暮らしをするツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる……。
日本の里山の美しい四季の移り変わりと、料理研究家の土井善晴が手掛ける料理の数々も見所となっている。
『土を喰らう十二ヵ月』は、2022年秋に全国で公開される。
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