事故で両脚を失ってしまった女性が失意のなかで希望を見出していく姿を描いた『君と歩く世界』。この映画に主演したフランス人女優マリオン・コティヤールとジャック・オディアール監督が来日。3月26日に丸の内ピカデリー2で行われたジャパンプレミアに登壇した。
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コティヤールは『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』でフランス人女優としては2度目となるアカデミー賞主演女優賞を受賞。『ダークナイト ライジング』などハリウッド大作にも出演するスター女優だ。
難しい役柄を演じたことで撮影での苦労を聞くとコティヤールは、「難しかったのは、脚がないことに気づくシーン。どんなリアクションをするか悩みました。監督と協力し合いながら彼女の性格を探求することで、リアルな表現を見つけることができました」と語った。
中盤では中谷美紀が花束贈呈に登場。中谷は映画について「圧倒されました」と涙を浮かべ、「主人公が失ったのは仕事であったり自尊心であったり、目に見えない多くのものを失ったように思い、見ていてとても辛かった」と語ってから、「通常なら愛する対象ではないような男性との出会いによって希望を見出していく姿に心打たれました」と感動を伝えた。
コティヤールも中谷も現在37歳。同じ歳であることへの感想を聞かれた中谷は「(同じ歳に)こんなに素晴らしい女優さんがいらっしゃるのは、とても刺激になります」と話し、いつも彼女の作品に共感しているとコメント。さらに中谷が「今回も心から裸になって演じていらっしゃる姿に敬意を覚えます」と称えると、コティヤールは中谷をハグしてから、「私たちは深いところで何かを共有していますね。私は女優さんたちに深い情熱を感じます。ですから、女優さんからそんな風に言ってもらえると、とても感動します」と語った。
すっかり気の合った様子の2人。司会がオディアール監督に「次回作では2人が共演したりする?」と尋ねると、監督は「大いにあり得ますね」とうなずいた。中谷がすかさず「約束ですよ」とフランス語で応じると、「お約束したいのですが、ギャラが高いのでは?」と監督。中谷は再びフランス語で「お安くしておきますよ」と売り込んでいた。
『君と歩く世界』は4月6日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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